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アジャイルとリーン手法を検証する研究

| 作者: Dan Puckett フォローする 1 人のフォロワー , 翻訳者 和智 右桂 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2010年8月24日. 推定読書時間: 4 分 |

原文(投稿日:2010/08/04)へのリンク

Ralph Jocham氏がこうたずねた。

私はアジャイルプロジェクトが他の手法よりも成功する可能性が高いということを示す参考資料を探しています。

その資料は政府のドキュメントで引用することができなければなりません。つまり、出所が信頼に値するものである必要があるのです。

研究はアジャイルやリーンの方法論が持つ価値への疑いをはらす、強力な方法である。逆に、成功したという強力で文書化された証拠がないことにより、アジャイルやリーンの方法論の組織への適用事例が激しく弱められてしまう。幸いなことに、いくつかの研究がなされているので、この記事で要約する。 

アジャイルの研究やXPの研究、および関連する資料は、Mike Cohn氏によるアジャイルでの成功("Succeeding With Agile")の参考文献リストに示されている。

アジャイルでの成功の参考文献ページにおけるハイライトは、アジャイル適用の割合に関する調査結果:2008年2月("Agile Adoption Rate Survey Results: Feburary 2008")に関する、一連の優れた緻密な結果である。この調査結果はScott W. Ambler氏のアジャイル調査サイト("Agile surveys site")上にある。このサイトはアジャイルとウォーターフォールやその他の方法論との比較に関連した多くの情報を含んでおり、特定のアジャイル手法をその他のものとそれぞれ比較している。

アジャイルの有効性に関する多くの研究は、その名の通り「アジャイルの有効性に関する研究」("Studies of Agile Effectiveness")と名付けられたページにある。このページには、アジャイルソフトウェア開発のポジティブな側面とネガティブな側面の両方について説明したケーススタディへのリンクがある。

アジャイルの有効性に関する研究ページは、George Dinwiddle氏のアジャイル参考文献wiki("Agile Bibliography wiki")上に置かれている。このwikiは誰でも変更することができ、Dinwiddle氏は新しい研究へのリンクを知っている人は誰でも、それをこのページに加えて欲しいと言っている。

Michael Mah氏とMike Lunt氏による「アジャイルプロジェクトはどのように基準を満たすのか、そしてそれはどのような意味を持つのか」("How Agile Projects Measure Up, and What This Means to You")と題された記事では、アジャイルの有効性の測定方法について直接的に論じている。要約から抜粋しよう。

このエグゼクティブレポートにおいて、Michael Mah氏とMike Lunt氏は実際のアジャイルプロジェクトについて観察したことと、ウォーターフォールやその他のプロジェクトと比較して、生産性、スケジュール、品質といった観点からどのように計測できるかということを共有しています。これは、既に完了した7500以上のプロジェクトに関する現在のワールドワイドなデータベースから傾向を取得し、それと対置させることで可能になっています。 厳密に言えば、5つの企業から20以上のアジャイルなリリースを参照しており、これらの企業のうち2つについては、詳細に至るまで調査しています。どちらの企業も、アジャイルをまったく異なるやり方で実現することで、最高レベルのパフォーマンスを実現しています。

リーンの有効性に関する詳細な情報については、英語圏でリーンを広めた書籍が一番だ。それが、世界を変えた機械("The Machine That Changed the World")と、リーン思考("Lean Thinking")である。これらの書籍には、数々のケーススタディと製造業におけるリーン手法の成功に関する多くのデータが収められている。

リーンソフトウェア開発は、しかし、多くの点においてリーン型製造業とは異なっている。リーン型製造業ではない、リーンソフトウェア開発に関するケーススタディは、PeterA Middleton氏による論文「リーンソフトウェア開発:2つのケーススタディ」("Lean Software Development: Two Case Studies")に見ることができる。

こうした研究の多くが持つ欠点の1つが、詳細なレビューを欠いているということだ。それによって、アジャイル手法がウォーターフォールやその他の手法よりも有効であるということを証明するのに必要な知的厳格さを欠いているという批判にさらされるのである。これに対して、Mark Woyna氏はこう指摘する

ウォーターフォールプロジェクトが、なんらかのプロセスよりもうまく行く、あるいは、RUPプロジェクトはウォーターフォールよりもうまく行くということを証明している、詳細にレビューされた研究を知っている人がいるでしょうか。

そのレベルの「証明」を必要としている人は、単にアジャイルを試さない理由を探しているにすぎないのです。

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