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Alistair Cockburn氏へのインタビュー

| 作者: Dan Mezick フォローする 0 人のフォロワー , 翻訳者 徳武 聡 フォローする 1 人のフォロワー 投稿日 2010年9月28日. 推定読書時間: 5 分 |

原文(投稿日:2010/09/09)へのリンク

あなたがICAgileと呼ばれるアジャイルの認定制度を確立するための努力に対して信頼性を付与する立場になった経緯を教えてください。

私は2005年くらいから、認定プログラムを推進するための教育のロードマップを作成しようとしていました。2005年から2006年にかけては、まず数人の個人と共に作業をすすめ、それから2007年になってAPLN(http://apln.org)と共に作業を再開しました。しかし、APLNはこの運動への支援をやめることを決めました。このときは、もうこのテーマは終わりだな、と思いました。

しかし、ふたつのことによって状況が好転しました。ひとつはAhmed Sidky博士が私たちが2007年に作成した認定プログラムの設計を改善してくれたことです。氏は私たちの設計と複数の達成レベルを統合しました。また、複数の専門性を組み込み、さらに対面の最終テストを追加しました。そして、この認定プログラムの設計について外部の(アジャイルを専門にしない)組織と議論をしました。ふたつめは最近の市場調査の結果です。この結果が示すには、企業の雇用責任者やコミュニティが幅広いアジャイルの認定制度の必要性を認識しつつあります。つまり、アジャイルは企業の中で成熟しているので企業は認定制度のようなかたちの枠組みやガイダンスを必要としているのです。私は過去このテーマに何度か関わってきましたが、このような認定制度から価値を得るための準備が今、コミュニティに現れているようです。そしてこの準備に適合するような設計を私たちは持っています。

認定制度確立の努力に対して私が信頼性を与える役になった理由は、私にとっては明確です。私は90年代に"アジャイル開発"と呼んでいる開発手法を確立する手伝いをしました。また、アジャイルマニュフェストと相互依存宣言の作成を手伝いました。そして、私はこの産業でよく知られていますし、なにより私の能力の中核部分はこのロードマップのいくつかの主要な部分と同じです。このテーマについてたくさんのことを知っています。この問題について長い間勉強をしてきましたので、私はよく知られるようになりました。こういう経緯から私はこの問題について話し、質問に答えるのに最適な人間になったのです。

個人的には、この設計は私抜きでも成功したと思います。これは初期の設計としてはとてもしっかりしたものです(http://icagile.com/Why_ICAGILE.pdfを見てください。私たちが解決しようとしている問題と設計の基本が記載されています)。幸運なことに最初の1年間は、パートナーや企業、インストラクター、そして学生たちと一緒にこの設計を何度も強化することができると思います。

多くの人がこの試みの中の"認定制度"の部分について強い関心を持っていますが、認定制度はこの努力(http://icagile.com/How_To_Use.pdf を見てください。私たちの考えが書いてあります)の中では最も重要でない部分かもしれません。大企業は私たちの努力の"ロードマップ"としての側面に強い関心を寄せています。ロードマップを使って、さまざまな従業員にキャリア開発の道筋を設定できるからです。より雇用されやすくなりたいと考えている人もこのロードマップを自分の未来にとって決定的なものだと見なしています。また、トレーニングを提供する企業はこのロードマップのどの部分に自分たちが提供するトレーニングが適合するかを示すことで、より優れた公正な競争を実現できると考えています。

雇用企業は応募者が見せる認定書を二重に検証するために、公開された学習目的一覧を利用するでしょう。現在、さまざまな認定団体が協力して共通の教育過程と共通の学習目的を作成しています。また、複数の団体の認定となる認定証も作成するかもしれません。

あなたもおわかりの通り、"認定"そのものは自然と注目される部分になってしまいますが、この試みの主要な成果ではありません。この産業に教育の基準を打ち立てること、トレーニングのロードマップを使って個人や組織を支援すること。これが私たちの試みの面白い部分なのです。

 

ICAgileの"メリット・バッジ"について教えてください。

私たちは学習の道筋を記述するための最初の手段としてボーイスカウトのモデルを選択しました。始めは単純に説明に使うためだけにこのモデルを採用したのですが、今ではボーイスカウトのモデルの詳細に踏み込んでいます。このモデルは1世紀の間、何度も検証されてきたからです(今年で100周年です)。

私たちがこのモデルから得たアイディアはロードマップの中に各段階の媒介となるマイルストンを置くことです。つまり、アジャイルの共通の基礎を学ぶクラスを3日間くらい受講して、それに対する報賞を受け取ります。次に4日から10日間、何か専門的なことを学習します。そして、この2番目のマイルストンの達成に対する報賞を得ます。そして最後にポートフォリオの提出や専門家に仕事ぶりを見てもらうクラスを受講します。そして、この3番目のマイルストンの達成に対する報賞を得ます。

 

ボーイスカウトによってこのモデルになじみのある人もいます。ボーイスカウトでは、いくつかのメリットバッチを得ることでボーイスカウトの第一クラスになり、さらに活動することで第二クラスになり、そして、プロジェクトに参加してさらなる活動をすることでイーグルスカウトになれます。

私たちの場合に当てはめて考えると、個々人の学習目的はボーイスカウトのメリットバッチに似ているかもしれません。専門技能でありそれひとつ自体は小さいもののいくつかの技能が組み合わせることで力を発揮するからです。

このマイルストンモデルの重要な点は、数年にわたる教育(ほとんどの専門家が1年にひとつのコースを受講できれば幸運だということを忘れないでください)の間、学習者のモチベーションが持続することを支援することであり、学習者が前へ進むときに、彼らの雇用者に対して自分がロードマップ上のどこにいるのか示せることです。

 

ノート

この記事はAlistair Cockburn氏へのインタビューの第一部だ。次のセグメントではアジャイルコミュニティが直面している、時宜にかなった議論を呼びそうなトピックについて氏と議論する。

 

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