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2011年のアジャイルを予想する

| 作者: Shane Hastie フォローする 18 人のフォロワー , 翻訳者 吉田 英人 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2011年1月30日. 推定読書時間: 4 分 |

原文(投稿日:2011/01/24)へのリンク

新年始めの恒例ながら,業界の動向に関する予想が花盛りだ。水晶玉を熱心に見つめているのはふたりのコメンテータ,Mario Moreira 氏と Scott Ambler 氏である。両氏はともに,アジャイルプラクティスがさらに多くの組織で採用されるようになる,と予想している。アジャイル手法がこれまでよりも大規模で分散的なチームに対して,組織的な実施に重点を置きながら適用されていくだろう,というのだ。

Agile Journal に寄せた 晴れ時々アジリティ - 2011 年のアジャイル予想 という記事の中で,Mario Moreira 氏は次のような予想を披露している。

  • アジャイル認証資格による雇用保証
  • アジャイル展開の組織化
  • アジャイルツールの ALM 指向

雇用保証について:

アジャイル的要素を含んだソフトウェア技術業務に関して,大きな進展があると予想しています。アジャイルの方法論とその実践は,ソフトウェア産業一般に広がっています。今では新たな職種の多くにおいて,アジャイルが業務要件のひとつとして取り上げられるまでになりました。つまりアジャイル環境における経験を保持し,新たな職場にアジャイル経験を提供できる人材が求められているのです。

組織化について;

プロダクトチームはその成熟に伴って,アジャイルを実践するようになります。ここ数年の間に,アジャイルは大規模プロジェクトでも用いられるようになりましたが,それでも多くの人々にとっては目新しいものです。その点を考慮して,アジャイルの適用がこれまでより形式的なものになると予想しています。アジャイルはもはや新進のトレンドではなく,その導入を成功に導くパターンが確立されつつある成熟期にあることからも,それは事実です。
チームのアジャイルへのアプローチにおいては,着手に先立った開始条件の検討が重要になるでしょう。"さあ,アジャイルを始めよう" というような言い方をする人もいますが,アジャイルを導入するには方法論的ないし戦略的なアプローチを検討する方が賢明かも知れません。

ツールについて:

2011 年以降を見るならば,アプリケーションライフサイクル管理 (Application Lifecycle Management / ALM) において,包括的なアジャイルツール機能の提供に注目が集まると予想します。ALM フレームワークの存在価値は,それがプロダクトチームに対して,ビジネスケース開発によって提供する顧客ニーズの管理を可能にする点にあります。ALM フレームワークをサポートするツールは,プロセスをサポートする労力の合理化と削減のために有効です。

Scott Ambler 氏の記事 2011年予想: 継続する大規模アジャイル戦略の適用 (2011 Prediction: Organizations will Continue Applying Agile Strategies at Scale)" では,大規模組織,分散化組織,規制環境などへの広範なアジャイル実践の必要性に注目している。氏の意見では,“大規模なアジャイルの適用によって得た成功体験から,組織は自分たちのニーズを満たすようなアジャイルの応用に取り組むようになるでしょう。"

さらに氏は,"アジャイルスケーリングモデル" と氏が呼ぶものを採用する重要性について説明する。
 

このことは,大規模アジャイルの実践にどうやって取り掛かればよいのか,という疑問を呼び起こします。そしてここにこそ,アジャイルスケーリングモデル (Agile Scaling Model / ASM) の出番があるのです。ASM は,システムを提供する組織が直面する独自のアジャイル戦略を効果的に適用し,完成させる上でのロードマップを定義する,状況適応型フレームワークです。主流としてのアジャイル開発プロセスとその実践 – たくさんありますが – が近年,多くの方面からの注目を確実に集めてきています。それらが IT コミュニティを,立ち止まって新しい作業の方法を検討するように動機付けし,その結果として多くの組織がそれらを適用して成果を挙げています。しかしながら,スクラムやアジャイルモデリング(Ajaile Modeling/AM) といったこれら主流の手法は,それ自体では決して十分ではありません – 最終的に個々の組織には,ソフトウェア提供ライフサイクル全般に対処するためにそれらを組み合わせたり,修正したりする作業が必要なのです。その作業を通じてスマートさを増した組織は,ガバナンスやリスクに対処するために,コアとするアジャイルプロセス自体が求める範囲を越えた規律を体得するのです。

氏は,アジャイルの実践をさらに大規模かつ複雑な環境にスケールする上で,考慮の必要な8つのカテゴリを提示している。

1. チームの規模
2. 地理的分布
3. 規制の遵守
4. ドメインの複雑さ
5. 組織分布
6. 技術的な複雑さ
7. 組織の複雑さ
8. 企業規律

氏の記事には,組織においてアジャイル技法を適用する上で,これら項目の持つ意味について説明している。

アジャイル適用というテーマでは,James Shore 氏が 2010 年にブログに記した,大規模アジャイルを適用する上での実践的アドバイスもある。

1. ハイパフォーマンスな作業セルの生成
2. かんばんを利用したチーム間フロー管理
3. チーム専用のポートフォリオ管理
4. 依存性最小化のためのコンテキスト境界の利用
5. リーン技法を使用したシステム管理
6. 再利用性を犠牲にしたスループット改善
7. スクラムからスクラムへのコミュニケーションフロー維持

アジャイルは今,どこに向かっているのか – あなたの 2011年 の予想はどのようなものだろう?

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