<<p>昨日、Josh Odom 氏は Rackspace のクラウド・コンピューティング・スタックに対応するサービスとして、Cloud Load Balancers のベータ・リリースを発表した。このリリースには、Rackspace のスタック、つまり Cloud Servers 上でロードバランシングを実装および管理するための Fanatical Support と API ドキュメントも含まれている。
サービス詳細
各ロードバランサには静的 IP アドレスが割り当てられており、単一アカウントに属する他のロードバランサと共有できる。ロードバランサがアクティブな状態にある間は、すべての IP アドレスの永続性が保たれるため、アドレスが変更されることはない。サポート対象のロードバランシング・アルゴリズムには、ラウンドロビン、加重ラウンドロビン、最小接続、加重最小接続、ランダムがある。さらに、接続スロットリングもサポートされており、IP アドレス当たりの接続数にユーザ定義の制限をかけることができる。
Load Balancers にはビルトインのヘルスチェックも用意されている。この機能では HTTP レスポンス・コードの定期的な検査が行われ、ノードに障害が発生した場合には、ロードバランサが直ちにそのノードをチェックし、ローテーションから外す仕組みになっている。セッションの永続性は HTTP のクッキーによって保持され、リクエストはすべて、ロードバランサ・プール内の同一ノードに向けられる。
接続ログについては、HTTP トラフィックの場合は Apache 形式のログ、それ以外のトラフィックの場合には簡易な接続/転送ログに記録される。デバッグやパフォーマンス・チューニングのためのロー・データが必要であれば、Cloud Files を使用してログを分類・集約・配信することができる。
Cloud Load Balancers は、以下の各種プロトコルをサポートしている。
- HTTP / HTTPS
- LDAP / LDAPS
- IMAP
- FTP
- POP3 / POP3S
- SMTP
サポートおよびドキュメント
今回はベータ・リリースということもあり、Rackspace Cloud Control Panel にはまだ対応していない。そのため、各種操作は API からに限定されるが、サポート面では Fanatical Support を完全に利用できるうえ、API もこちらから入手できる。