Microsoft Researchは、グラフデータベースであるTrinityに取り組んでいる。グラフデータベースは、行と列の代わりにノードとエッジを利用してデータを格納する。ノードとエッジを利用したデータの格納は、データの関連が厳密でない場合は非常に有効だ。ハイパーグラフはこれを拡張し、一つのエッジが複数のノードに接続可能となっている。潜在的な用途として、ソーシャルネットワーク、お勧め映画の紹介、関連製品の検索が考えられる。
Trinityは分散ハイパーグラフとして設計されている。ノード対を結ぶ従来のグラフデータベースとは異なり、ハイパーグラフのエッジはそれぞれ任意の数のノードと接続することができる。これは、ユーザのプロファイルやウェブページのコンテンツ等、同一集合に含まれる情報に引き抜く場合に利用可能だ。ノードとエッジ両方とも、キー・バリュー型からなる異なる形式のデータを格納することができる。
さらなる大規模グラフデータベース製品についての情報では、何度かInfoQでも取り上げたFacebookの分散グラフデータベースが注目されている。さらに、GraphDB、InfiniteGraph、HypergraphDB、Neo4jといった、製品版とオープンソース版のプロジェクトが複数存在している。