アジャイル開発の議論が継続的統合(CI)から継続的開発に移行するにつれ、CIサーバはビルドプロセス全体の自動化をさらに促進している。Atlassianは今日、Bamboo 3.1をリリースした。これにはTaskと呼ばれる新しい機能が搭載されている。Atlassianはこの機能で開発者の継続的開発を支援したいと思っている。
Taskは基本的には、ひとつあるいは複数の命令のセットだ。これはビルドの一部として実行される。例えば、タスクはシェルコマンドでも、スクリプトでも、Mavenのゴールでもいい。このTaskはBamboo 3.0のBuilderを置き換える機能だ。ジョブの構成やスクリプトの実行、サーバへのファイルのアップロードやドキュメントの生成を実行できる。この機能がBuilderより優れているのは、ひとつのジョブの中で複数のタスクを実行できるので、複数のタスクが同じディレクトリにアクセスできる点だ。この機能を使えば、タスクの実行前にファイルを簡単にコピーできるようになる。
Taskはプラグインとして実装される。AtlassianはBuilderをTaskへと移植して、.Netのプラグインとして完全に書き直した。このプラグインはVisual Studio、MSBuild、Nant、MSTest(ランナーとパーサー)、MBUnit、NUnitをサポートする。Atlassianは開発者にカスタムのプラグインをコンバートすることを推奨している。
Task機能に加えて、BambooはPlan変数を含むグローバル変数のサポートを強化して、パラメータ化されたビルドをサポートした。Plan変数は単一のPlan内で利用できるので、異なるジョブ内のスクリプトやTaskで利用できる。この特徴が優れているのは、グローバル変数と違って、Plan変数は作成に管理者権限を必要としない。
今日、投稿された記事で新しくAtlassianのエンジニアリング部門のバイスプレジデントに任命されたJean-Michel Lemieux氏は次のように言う。
Atlassianのエンジニアリングチームはすでに開発生産性の向上するために開発プロセスを最適化しようと努力し、他の人が同じプロセスを遂行できるために製品に新しい機能を追加しています。例えば、最近、継続的開発に関わる機能がBambooに追加され、この機能を使うことでチームがビルドプロセスを速やかに実行して可能な限り素早く配置してユーザへサービスを提供できるようになるのをとても喜ばしく思っています。
Bambooにはさらにいくつかの新しい機能が追加されている。例えば、同社の製品のJiraやConfluenceで利用されているユニバーサルプラグインマネージャ(UPM)を新しく導入した。UPMを使うと開発者はクリックひとつで既存のプラグインの管理したりプラグインの更新したりできる。
他にも、Windowsプロセスの処理の改善、Bitbucketのサポート、 Githubサポートの強化、Gravatarのサポート、Elastic Bambooを使うユーザのためのEC2のスポットインスタンスのサポートが追加された。