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チームアカウンタビリティを問う

| 作者: Amr Elssamadisy フォローする 0 人のフォロワー , 翻訳者 吉田 英人 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2011年6月20日. 推定読書時間: 4 分 |

原文(投稿日:2011/06/13)へのリンク

Glen Alleman 氏は,自分たちの用いているビジネス管理プロセス – Afterburner と呼ばれている – について説明している。このプロセスは成功に対する個人のアカウンタビリティ (accountability,説明責任) に依存している。氏はまた,個人の責任を問わないチームアカウンタビリティという考え方に対して,不満を感じているとも述べている。Afterburner の今月のビデオニュースレター では,同プロセスの4つのステップ,すなわち 1) 計画 (plan),2) 要約 (brief),3) 実行 (execute), 4) 報告 (debrief) の中で,報告については "失敗の責任は誰にあるのか?" という問いがなければ効果的に行うことはできない,としている。

Glen は チームが責任を負担することの有効性に疑問を呈する。つまるところそれは,成功ないし失敗の責任を負う単一ポイントが存在しないということではないのか,と言うのだ。この氏の問いに対して,Andrew Joiner 氏が返答を投稿している。

スクラムあるいはアジャイルのどこにも,個人の責任を否定している部分はありません。責任は当然あります。スプリントにおいて誰かがタスクを実施するときは必ず,チームに対してそれをコミットします。チームの援助のあるなしに関わらず,タスク完了の責任をチームに対して負うのです。
さらにチーム全体としても,スプリント計画会議で宣言したことを実現する責任を負っています。状況が変化した場合には,チームの持つアカウンタビリティにより,重要な議論の場を設けてその変化を評価した上で,コミットメントの継続あるいは修正を行う義務があるのです。
通常はコードに適用されるものですが,"集団的所有権 (Collective ownership)" という考え方もあります。もともとは XP から来た用語で,コードのある部分を "所有" する特定の個人はいない,という意味です。十分な技術を持った者であれば誰であっても,責任ある方法でコードを変更可能でなければならないのです。この考え方は継続的インテグレーションやペアプログラミングなど,他の XP プラクティスによって共通的にサポートされてきました。

それでも "グループのアカウンタビリティ" の理解や実践が難しい,という点において,Glen の指摘が有効であることには変わりない。

アカウンタビリティを持つのはただひとりです。レスポンシビリティ (Responsibility,責任) は多数あってもよいのですが,複数のアカウンタビリティというのは管理の基本原則に反しています。アカウンタビリティを持つ人が,レスポンシビリティを他に求めることは可能でしょう。そのような例はプロジェクト管理に限らず,GAAP や SOX,ビジネスガバナンスにも見られます。
そしてもちろん,コードの集団的責任も,ドメインやコンテキストに大きく影響を受けるのです。

これは自己組織的チーム一般に対して理解の難しい部分のひとつである。アジャイル開発チームでは特にそうだ。Agile 2009 カンファレンスでの Christopher Avery 氏との インタビュー でも,我々はこの話題について詳細に議論している。その際に我々は,個人の責任がどのように自己組織的チームに関連するのかを氏に質問した。

私は優秀な人たちに,チーム構築について教える方法をずっと探しています。インタビューの最初を思い出してください,その本質は何だと思いますか? それは共有責任 (shared responsibility) と呼ばれるものです。人々が何か大きなものを共同所有していると意識するとき,彼らの行動は自ずと変わります。組織的に変わるのです。その方法を人々に教えるための,一連の秘訣があります。
.... 私たちが同じボードに一緒に乗っていて,より大きな成功を得ることに集中するならば,つまりそれが私たち個々の意志なのです。もし私たちがオーナーシップ (ownership,所有) の意識を持っているのであれば,ギャップを埋め,穴をふさいで,プロセスを改良することを組織的に望んでいくでしょう。チームにおける個人の役割は切迫したものである,と言われます。チームというものはいつでも,より大きなタスクのために定義された一時的な存在だから,というのがその理由です。人々が何かを成し遂げることに責任意識を持つとき,彼らはチームに参加してそのなすべき役割を果たすのです。

Avery 氏が教えているのは,メンバ個人の失敗や成功は存在しないのだから,個人のアカウンタビリティだけでは不十分だ,ということである。つまり,個人のアカウンタビリティ自体は存在するが,ひとりの失敗はそのチームの失敗なのだ (いわゆる “燃えているのは私の翼ではない” 原則だ)。そして失敗したのが誰であろうと,チームはプロジェクトの成功についてオーナーシップを持たなければならないのだ。

グループのアカウンタビリティについて,あなたは共感できるだろうか? 私たちが "アカウンタビリティ","レスポンシビリティ","オーナーシップ" を使い分ける方法に曖昧さはあるだろうか? そして最も重要なことだが,これがあなたの成果にどのような影響を与えるだろう?

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