SQL Denali CTP3の一部として、MicrosoftはLocal Database Runtime (LocalDB)と呼ばれる新しいバージョンのSQL Expressを発表した。これはSQL Expressと同じ機能を持っているが、インストールが簡単で、事前設定やデータベースインスタンスの管理も必要ない。
LocalDBを使えば開発者は簡単にSQL Expressを準備でき、最小の構成と管理で実行できる。また、アプリケーションのニーズを満たすなら実運用で利用することもできる。しかし、ファイルを排他制御して利用するので、LocalDBはサーバベースのアプリケーションや複数のユーザが使うアプリケーションには向いていない。
LocalDBはT-SQLを完全にサポートする。また、他のバージョンのSQL Server (ADO.NET, ODBCなど)と同じクライアントサイドのプロバイダを利用できる。また、サービスとしてではなく、インプロセスで実行される。アプリケーションがLocalDBに接続すると、プロバイダはDBが実行されているかどうか確認し、されていなかったら、実行を開始して接続をする。使われていない時間が数分続けば接続は自動的に閉じる。
AttachDbFileNameを利用できるので、接続するのは簡単だ。
"Data Source=(localdb)\v11.0;IntegratedSecurity=true;AttachDbFileName=C:\MyData\Database1.mdf"
Microsoftは将来、LocalDBを単体でダウンロードできるようにする予定だと言う。現時点では、SQL Denali Express CTP3をダウンロードしてLocalDBオプションを選択してインストールすることで、使ってみることができる。