Microsoft は先日,SQL Server ‘Denali’の CTP (Community Technology Preview) 3 を発表した。セルフサービス・アラーティング (Self Service Alerting) や セルフサービス・レポーティング (Self Service Reporting) など BI 機能の拡張,Office インテグレーションの向上,SharePoint 共有サービス,開発者向けの VS ツーリング改善などを特徴とする。
重要な特徴として注目すべきものは,
- セルフサービスレポート機能 – コードネーム ‘Project Crescent’ – 非定型な問いに対して視覚的にデータ検索を行うための,主にエンドユーザ向けに設計された新しいレポートツール。
- セルフサービスアラーティング: 既存の レポートビルダ あるいは BIDS レポートを使用して,レポート情報の更新を警告する (SharePoint が必要)。
- 新しい Excel および Word 2007/2010 用レンダラ (Excel データの直接出力などが可能)。
- レポーティングサービスが Sharepoint 共有サービスとして動作するようになった。これによってクレーム(Claim),ロードバランシング装備の組込スケール機能,PowerShell,コマンドレット,ファーム相互のレポート参照などがサポートされるとともに,設定や配信,管理の面でもメリットがある。
- Visual Studio 2010 に統合された BI Development Studio。
- RDLC デザイナと ReportViewer コントロールが,"Denali" コードベースをサポートするようにアップグレードされた。
VS 統合に関するリリースポリシも変更されている。
.. 今後リリースされる Visual Studio バージョンに対しては,数週間以内に BI Development Studio の対応版を提供する予定です。次の SQL Server リリースのアップデートまで待つ必要はなくなります。これは開発者コミュニティからの,もっとも要求の多い機能のひとつでした。
BI に関する改善の他にも,CTP には数多くの改良点がある。AlwaysOn,LocalDB,Windows Server Core のサポート,データベースリカバリ・アドバイザ,インメモリのカラムストア,フルテキスト検索の向上,最大 15,000 のテーブルパーティションをサポート,データクオリティ・サービスなどだ。