以前はNovellの一部だったSUSEは、もう5年間Microsoftとの相互互換性に関する契約を更新した。この契約には、「新SUSE Linux Enterprise 認証」への1億ドルの投資を含んでいる。そして前回の契約と同様、答よりももっと疑問を生み出す契約である。
SUSEによるプレスリリース の中で、彼らは725以上の顧客が Microsoft-SUSEによるコラボの恩恵に浴してきた、と述べている。これが実際に何を意味するかは不明であるが、725の顧客はそれほどの数ではないので、なぜそのように言っているのか、不思議に思わざるを得ない。確かに1000以上の会社がSUSEのサポート契約を結んでいる。そしてなぜ、Microsoftがこのようなことに投資をする必要があるのか?
「 Microsoft のHyper-V クラウド と SUSE Linux Enterprise サーバーの組合せによるクロスプラットフォーム ソリューション」と言うが、2009年以来、MicrosoftはLinuxカーネルに直接コードを提供してきている。そして一旦カーネルが上手く動くようになれば、 SUSE Enterpriseサーバーが追加するいかなるものも仮想マシンで動いていることを知る必要はない。
Redmond Developer NewsのKurt Mackie 氏 は、この認証はIPライセンス以上のものである、と言っている。
しかし、更新された契約によると、Microsoftは「新SUSE Linux Enterprise 認証」へ1億ドルの投資を行います。これらの認証は、SUSEからLinuxのサポートを受けることにした顧客によって購入されますが、認証はWindowsと SUSE Linux Enterpriseの混在環境への相互運用性サポートとMicrosoftからの法的保護も提供します。
もし顧客がこの認証を買えば、MicrosoftはSUSEの顧客を特許侵害で訴えないことを約束しており、あいまいにLinuxを使っていることにします。Microsoftのアナウンスによると、「世界中で725以上の顧客」がこのMicrosoftとSUSEの合同プログラムを購入しています。
またしても、なぜMicrosoftがこのような取引をしたのか、不明である。SUSEの親会社である Attachmateが今や NovellのUNIX 特許 を所有していることを鑑みれば、Microsoftが実際は保護を買ったのかもしれない。しかしこれは全くの推測であり、契約の情報を入手するのは難しい。
同様に、 Microsoft もSUSE/Novellのオンラインマーケットもどうやってこの認証を取得するのかについて明確に述べていない。もし通常のサポートサブスクリプションに含まれているなら、そのことは製品説明に書かれていない。そして認証の単独の提供、というものは確かにない。