BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース アジャイル2011カンファレンスの概要

アジャイル2011カンファレンスの概要

原文(投稿日:2011/08/20)へのリンク

今年の8月8日から12日にかけて、ソルトレイクシティでアジャイル2011カンファレンスが開催された。このカンファレンスはアジャイルアライアンスによって毎年開催されている。今年はアジャイル宣言の署名から10周年に当たる。カンファレンスの主催者は2001年のアジャイルムーブメントの原点に戻ることを決めた。

カンファレンスには43カ国から1600名以上が参加し、提案された968のセッションの中から268が選ばれた。

カンファレンスはテーマやフォーカスエリアの異なる16の"ステージ"で構成された。これらのステージによってカバーされたトピックの幅広さは、アジャイルテクニックが業界内にどの程度広がっているのかを物語っている。ステージでは、組み込みシステムからプロジェクトマネジメント、UXデザイン、顧客との恊働といったエリアがカバーされた。これだけの幅の広さは、どんな人にも何かをもたらしたことを意味しており、カンファレンスの参加者は非常に盛り上がっていた。この記事のテーマは、アジャイルが多くの組織で"我々が働く方法"になったということだ。もはやそれは珍しいものではなく、組織がソフトウェアを構築する手段である。

会場では多くのスペシャルステージ/スペースが設けられた。

  • アジャイルアライアンスラウンジ - アジャイルアライアンス理事会のメンバーやその候補者が、参加者からの質問に答えたり、アライアンスの活動について話したりしていた。
  • オープンジャム - 簡単なプレゼンテーションやディスカッションを行い、人々が疑問やアイディアを共有できるスペース。これは毎日夜遅くまで開かれ、大勢に利用されていたようだ。オープンジャムで特に有益だったのは、アジャイルの経験者がその場で質問に答えたり、アイディアを共有したりする"コーチコーナー"であった。
  • 前回のカンファレンスから慈善活動を続けているAgilePhilanthropyのBob Payne氏は、Mano a Mano Internationalのために基金を募集する"ライブエイド"ステージを開催した。カンファレンス期間中、サイレントオークションが開かれ、3000USドル以上が集まった。

初日には、カンファレンスと平行して、招待者限定の1日がかりのイベント、エグゼクティブフォーラムが開催された。これはJim Highsmith氏とPat Reed氏によって主催されたシニアエグゼクティブ向けのイベントで、世界中の大規模な組織から60名以上のCXXレベルのエグゼクティブたちが参加した。

アジャイル宣言の10周年を祝うため、17人の署名者の内の15人によって"Big Park Bench"イベントが開催された。彼らの見解をまとめ直したり、参加者から挙げられた質問への回答が行われ、アジャイルムーブメントの未来についての真剣で活発な議論やジョークが繰り広げられた。

火曜日の夜には、下記の4名のアナリストによる業界アナリストパネルが開催され、アジャイル開発の現在と未来についてのディスカッションが行われた。

  • Forrester ResearchのDave West氏
  • RedMonkのMichael Cote氏
  • IDCのMelinda Ballou氏
  • OvumのMichael Azoff氏

水曜日の夜は、アジャイルアライアンス年次総会が開かれた。電子投票で理事会の選挙が行われ、金曜午前のキーノートで新しい理事会のメンバーが発表された(全面開示 - この記事の著者も2011年から2012年のアジャイルアライアンス理事会のメンバーに選ばれた)。

次の3つのキーノートセッションが行われた。

  • Dr. Barbara Fredrickson氏 - ポジティブな気持ちを大切にするのはなぜか?
  • Kevlin Henney氏 - コード
  • Linda Rising氏 - アジャイルマインドセットの力

これらのキーノートはいずれInfoQの記事で取り上げられる予定だ。加えて、多くのスピーカーへのインタビューや、ビデオセッションも公開する予定である。

Alistair Cockburnが推進しているICAgileや、PMIやコーチコーナーのスポンサーScrum Allianceが推進している認定プログラムなど、認定が通路などでの立ち話のトピックとなっていた。

全体では、参加者たちは、イベントは大いに成功し価値のあるものだと考えていたようだ。また、アジャイルアライアンスの観点からはアジャイルムーブメントの10年を大いに賞賛することとなった。


何名かのコメンテーターがカンファレンスの概要を投稿している。

http://www.thekua.com/atwork/2011/08/reflecting-on-agile-2011/

http://blogs.msdn.com/b/socaldevgal/archive/2011/08/17/a-technical-conference-filled-with-women.aspx 

http://www.readwriteweb.com/hack/2011/08/agile-2011-starts-off-spritely.php

http://development.msnbc.msn.com/_news/2011/08/11/7347110-field-notes-from-agile-2011-the-battle-is-over-but-the-war-continues

http://blogs.forbes.com/stevedenning/?p=3780 


ぜひ、カンファレンスについてのあなたの考えを、リンクと共にコメントに書き込んで欲しい。

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT