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Node.js、Windows上でネイティブ実行が可能に

原文(投稿日:2011/11/11)へのリンク

 

Node.jsがCygwinなしでWindowsで動くようになった。パフォーマンスはWindows、Unix系ともにかなり改善されている。

Node.jsの作者Ryan Dahl氏は、サーバサイドJavaScript環境の新しい安定バージョン、Node.js 0.6を発表した。その最重要フィーチャーはソケットにI/O Completion Portsを使ったWindowsのネイティブサポートだ。Node.jsのこれまでのバージョンはCygwin経由でしか動かせなかったが、これによってCygwinビルドはもはやサポートされなくなる。Windowsのほか、Node.jsはLinux、Mac OS X、webOS、それからSolaris、FreeBSD、OpenBSDといった各種Unix系システムもサポートしている。

Dahl氏は、Windowsへの移植には大きなアーキテクチャ変更を必要としたが、ほとんどのAPIはそのままで、Unixシステムにおけるパフォーマンス低下は当初危惧されたほどではなかった、と述べた。彼はその証拠に、いくつかの数値を示した。

  Linux v 0.4.12 Linux v 0.6.0
http_simple.js /bytes/1024 5461 r/s 6263 r/s
io.js read 19.75 MB/s 26.63 MB/s
io.js write 21.60 MB/s 17.40 MB/s
startup.js 74.7 ms 49.6 ms

唯一問題なのは、Linuxでの書き込みパフォーマンスが低下しているところのようだ。しかし以下のデータが示すように、Cygwinを使わなくなったことによって、Node.jsはWindows上で非常によい結果を得ている。

  Windows v 0.4.12 Windows v 0.6.0
http_simple.js /bytes/1024 3858 r/s 5823 r/s
io.js read 12.41 MB/s 26.51 MB/s
io.js write 12.61 MB/s 33.58 MB/s
startup.js 152.81 ms 52.04 ms

ほかにもNode.js 0.6には大きな改善がいくつかある。クラスタ上の複数のNodeプロセス実行のためのロードバランシングの統合や、zlibライブラリへの組込みバインディング、また、Nodeインスタンス間のIPCサポートの改善、改善されたデバッガなどがある。また、NodeはV8 3.6を使うようになっている。

API変更についてはNodeのGitHubページに詳しく説明されている。

Dahl氏はリリースサイクルの短縮についても言及した。Googleが新しいV8をChromeでリリースすると、Node.jsも新しいバージョンをリリースするとのことだ。

 

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