PhoneGap が iOS と Android に続いて,Windows Phone 7 の すべてのネイティブ機能をサポートした。
Microsoft は7月,PhoneGap を Windows Phone Mango に移植作業に関して Nitobi を支援した。成果としてフレームワークの実用的なバージョンが 9月に発表されている。加速度センサやカメラ,連絡先情報,位置情報,通知(Notification),メディアキャプチャなど多数のネイティブ機能が動作するが,その一方で不具合の顕在化も予想されていた。また方位センサは,機能を持った WP7 デバイスが存在しないために未テストであり,さらにはファイルとストレージという,API の重要な2部分が欠けている。
開発チームと Microsoft は先日,PhoneGap バージョン 1.3 を発表した。iOS, Android,RIM 用のいくつかの拡張に加えて,WP7 開発用にすべての API サポート,Visual Studio テンプレートの改良,ドキュメントとガイド,バグフィックスと一連の プラグイン など,製品開発レベルの機能セットを備える。
- Facebook コネクト – Facebook にアクセスするための API
- ChildBrowser – アプリケーションを離れることなく,外部 Web ページを表示
- PGSocialShare – Facebook や LinkedIn,Twitter,Windows Live のステータスを発行
- PGMapLauncher – ナビ情報の取得
- LiveTiles – ライブタイルへのアクセス
PhoneGap の WP7 対応作業は,少人数の開発者チームによって6ヶ月足らずで行われた。開発リーダである Jesse macFadyen 氏は,Microsoft のモバイル OS での開発作業談話として,非常にポジティブなものだったという感想を語っている。IE9 の備えている HTML5 拡張サポートのおかげで,移植作業は順調に進めることができた。
PhoneGap は Apache Incubator プロジェクトへの移行 に伴って,名称を Callback に変更したが,バージョン 1.4 リリース時にはさらに Cordova という名称への変更が予定されている。