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Fred George 氏の語る “プログラマ・アナーキ"

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原文(投稿日:2012/02/17)へのリンク

Fred George 氏は Agile India Conference の1日目に,アジャイルを超越するものとして氏が "プログラマ・アナーキ" と名付けた状態について発表した。Forward Technology 社での自身の個人的経験に基づいた例を挙げながら,氏はそれが複雑な問題の解決において極めて生産的な環境を実現すること,結果的にビジネス面での成果を大きく向上させること,などについて説明した。

氏のセッションは Cynefin Framework に関する話題から始められた。焦点を複雑な問題領域に絞り,この領域に取り組む上での従来のソフトウエア開発アプローチと,比較的新しいアジャイルアプローチとを比較した。従来の手法ではユーザがプロジェクトを定義し,それを実装するために開発会社に引き渡すように定めている。アジャイルでは,ユーザと開発会社の間には,プロジェクトを運営するためのパートナーシップが存在している。これらの手法に対してプログラマ・アナーキは,これを極限まで突き詰める – ユーザはプログラム開発チームにビジネス上の問題を示すのみで,その後はチームが引き取り,プロジェクトを運営し,ビジネスバリューの創出にまで責任を負うのである。

氏はひとつ例を挙げている (大意を示す)

私たち (Forward 社) は .NET と SQL Server のシステムを書き直さなければなりませんでした。チームはこれにいくつかの技術 (Ruby,Clojure,Node.js,MySQL,MongoDB など) を使うことにしました。システムの中心はエネルギー料金に関する計算ロジックで,いくつかの複雑な条件とチェックがあったのですが,オリジナルの .NET システムではこのロジックがソフトウェア全体に分散していました – そこで再実装作業の一環として私たちは,このコアロジックをざっと 600 行の Ruby で書き直したのです。次にそのコードを300行ほどの Clojure で再実装しました。その後,同じ開発者が 200行の Clojure コードに書き直して,以前の実装よりもクリーンなものになりました。そして最終的には,オリジナルのシステムが意図しながらも実行できなかった,いくつかのことを実現するのです!

いったいどんなマネージャが,システムのコアロジックを3回も書き直すことを許可するでしょうか? そんなマネージャはいません。だから私たちにはマネージャがいないのです!

このようなラジカルな環境が可能なのは,ビジネスバリューの根源を開発者が理解しているからだ,と氏は説明している – ビジネスメトリックだけが唯一の評価指標なのだ。間違いがあればそれが指標に現れる。そうしたら,単にそれを正せばよい。継続的デリバリ (Continuous Delivery) によって継続的なフィードバックが促進され,ほとんど即時の修正行動が可能になっている。開発者は雇用や作業配分など,ほぼすべての面で自己を管理する。

ウォーターフォールからアジャイルへのシフトには,発想の大きな転換に加えて,ユーザと開発チームの間の信頼関係が必要だ。プログラマ・アナーキへの移行は,さらに信頼関係を要する。ユーザは事実上,プロジェクトに対する形式上のコントロールをすべて失い,ビジネスバリューの達成を開発チームに委ねることになるからだ。そして企業 – この場合は Forward Technology – もまた,大きなリスクを背負う。失敗は日常茶飯事,手っ取り早く学ぶための機会として受け入れていく。このような開発者主導でリスク重要型の文化を持ったもうひとつの企業として,思い浮かぶのは Facebook だ。

プレゼンテーションのスライドには こちら アクセスできる。

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