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AI研究者Judea Pearl博士、チューリング賞を受賞

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原文(投稿日:2012/03/16)へのリンク

ACM (Association of Computing Machinery) は3月15日、Judea Pearl博士の「一般に人工知能として知られるものに不可欠である、人間と機械の相互関係に関する業績」に対してチューリング賞を授与することを発表した

最近ではIBMのWatsonプロジェクトが注目を集めた。多くの専門家が「AI(人工知能)は死んだ」と考えているが、実際には近頃、ある種の再生を遂げているようだ。

ACMはこの分野におけるPearl博士の功績を次のように述べている。

Pearl博士は確率的因果推論の開発と、その多岐にわたる問題や課題への応用の先駆者です。博士は知的システムで直面する一番の問題、不確実性における情報処理の計算理論を作り出しました。また、機械による行動や観察結果の推論を可能にし、実証的事実から因果関係を評価するグラフィカルな手法と記号計算を開発しました。博士の業績はコンピュータシステムで不確実性を扱う標準的な手法となっており、医療診断、国土安全保証、遺伝カウンセリングから、自然言語理解、遺伝子発現データのマッピングまで、幅広く応用されています。その影響は人工知能やコンピュータサイエンスにとどまらず、人間の理性や科学哲学にまで広がっています。

Pearl博士はUCLAでコンピュータサイエンスの教授をつとめている。ACMはカリフォルニア州サンフランシスコで6月16日に行われる授賞式で、2011年度のチューリング賞を博士に贈呈する予定だ。このACM授賞式に先立ち、6月15日と16日には2012 ACM Turing Centenary Celebrationが開かれる。

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