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ソフトウェア原因による車の加速問題

原文(投稿日:2012/03/03)へのリンク

最近の ニュース報告 で、CNNは、電子装置による加速に関する車メーカーの問題をソフトウェアの問題と結びつける、翻訳されたToyotaのメモを暴露した。ニュース雑誌がこのような話を取り上げること自体が、組込みシステムのソフトウェアが増々重要になっていることを示している。

Lexus Model 460やToyota Tundraで問題が出たのは、おそらく6年前のことだった。それにもかかわらず、組込みシステムにおいてソフトウェアエンジニアリングが重要性を増していることをこのメッセージは示している。多くの人が推測するように、エンタプライズシステムではなく、組込みシステムは今日、ソフトウェアのほとんどを組み込んでいる。おおよそ50%そして電力工場、医療機器、航空機、車などの組込みシステムにおけるソフトウェアの占める割合は、増え続けている。その結果、ソフトウェアのバグは多大な影響を及ぼしえる。

トヨタの場合、翻訳された内部の Toyota Memoでは以下のような問題が車にあることを示している。

アクセルペダルの位置センサーが異常だとクルーズコントロールが自分でフルスロットルで動かしてしまう。

CNNによると、

ソフトウェアの異常は、2010年にトヨタ車で突然、意図しない加速が何件も報告された時に最初に疑われたものだった。この報告の内のいくつかは、重大事故になり、何人かが亡くなっている。しかし、トヨタと National Highway Transportation Safety Administrationの両方が電子機器が故障の原因ではなく、悪いフロアマット、離れ難いアクセルペダル、そしてある場合には、ドライバーによる過失が問題であった、という結論を出している。

しかし、トヨタは、このような問題がこれまで起きたことを強く否定していること、そしてメモが間違って翻訳されたことを述べておく必要がある。更にトヨタによれば、いかなる問題も製造前に修正されてきた、ということである。

トヨタは、現代の製品やソリューションにおいて、ソフトウェアアーキテクチャとエンジニアリングの関係を示した一例にすぎない。これまではハードウェア中心の会社でさえ、今やソフトウェアが自分達のシステムの主要な構成要素になりつつある、という事実に適応する必要がある。結果として、これまではハードウェアやBOM(部品表)のようなビジネス面が主たる牽引役であったようなシステム エンジニアリングの文脈において、ソフトウェアアーキテクチャは、これまでよりずっと注目を浴びる必要がある。

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