Fakerとは、主にフェイク(だけれども、おかしくない)データ(名前、住所、電話番号など)を簡単に生成するのに使われるRuby Faker gemのオープンソースによるC#への移植版だ。これはデモ目的やテストデータ生成に重宝する。
どのように動くのだろうか? コードを見るとそれがわかる。各属性(たとえば名字、名前など)にできるだけ適した値を含んだリソースファイルがあり、それらをランダムにミックス、マッチすることでデータを生成する。各属性に事前に与える値が増えるほど、可能な組み合わせも増えて、フェイクデータはリッチになる。特定のニーズ(たとえば、ある地域にローカライズした名前や住所)に合わせて、必要とするデータを反映するようリソースファイルを修正したくなるかもしれない。Ollie Riches氏の記事に、このライブラリの簡単な使い方が説明されている。
このユーティリティは.NET Framework 4.0、Silverlight 3-5、Windows Phone 7.0/7.1と互換性があり、NuGetパッケージとして利用可能になっている。
同名 (Faker.NET) の別GitHubプロジェクトもあるが、可能な値を(リソースファイルの代わりに)C#コードに直接埋め込むこと、そして教育(学位、専攻、学部など)の追加クラスがあることの2つを除き、同じように動くようだ。