OracleとGoogleの訴訟で陪審はGoogleはOracleの特許を侵害していないという判決を下した。Groklawの報道によれば、
問い1: Oracleは十分な証拠によってGoogleによる特許侵害を立証したか。
クレーム 11: 証拠不充分
27: いいえ
29: いいえ
39: いいえ
40: いいえ
41: いいえ問い2: 証拠不充分
1: いいえ
20: いいえ問い3: 無回答、無反応、該当無し
特許の侵害が認められないので、損害賠償額の算出は行われない。陪審は解散した。
陪審が審理のために退席する前に、判事とGoogle側とOracle側の三者は特許侵害がなければ損害は免責にし、判事が裁定を行うことを合意した。陪審は特許侵害を認めないと結論を下したので、その義務から解放された。
この結果、今回の訴訟で認められたのは、Googleが8つのテストファイルをコピーしたこととrangeCheck関数に重大な重複があるということだ。rangeCheck関数についてはInfoQが以前に報じている。
しかし、判事はこれらのクレームについても調査し、この9行の関数は誰でも書けると言明した。実際、事前に判事が著作権を侵害していると考えられると判断していたものの、このコードのフェアユースに関して陪審は9対3でGoogleが優勢の判断を下している。
我々は陪審の一人に話を聞いたが、陪審はGoogleの著作権のフェアユースについては9対3でGoogleに優勢な判断をした。
加えてテストケース(Androidの一部としては出荷されておらず、実体は削除されている)はAndoroidの開発にはあまり貢献していなかったことがわかった。
Oracleの残された希望はわずかな賠償を手にできる名ばかりの勝利を納めることだ。しかし、賠償額はゼロに近づくだろう。
他の報道もこの結果をGoogleの勝利だと報じている。
連邦陪審はGoogleがAndroid開発でOracleの特許を侵害していないという判断を下した。
Googleへの訴訟の一部として、OracleはAndorid上でJavaアプリケーションを動作させるプラットフォームであるDalvik仮想マシンの開発で、GoogleがSun Microsystemsから手に入れたふたつのJava関連特許を含む知的財産を侵害したと主張していた。しかし、水曜の朝、陪審はOracleの主張を退けた。
水曜、GoogleはOracleのJavaの特許を侵害したという告発を退けた。これで一連の裁判の第2段階が終了する。
"本日の陪審の評決はGoogleだけでなくAndroidエコシステム全体の勝利だ"とGoogleの広報担当者はメールで発表している。
シリコンバレーのランドマークとなる法廷闘争でGoogleがOracleに対し大きな勝利を納めた。陪審は水曜、GoogleがAndroid開発でOracleの特許を侵害したのではないかという疑いを払拭した。
OracleはGoogleがAndroidが電話からウェブサイトまで幅広く使われているプログラミング言語Javaに関連するのふたつの特許を侵害をしていると主張していた。しかし、陪審はこの主張を退けた。
陪審員の大多数は最初からGoogleの主張を支持しており、Thompson氏[編注: 陪審長]を含むOracleの支持者は包囲されていた。Thompson氏によれば、著作権については氏だけがOracleの支持者だった。最終的にはふたりの陪審員がOracle支持になったが、それでも少数だった。
特許についてもほとんど同じで、大多数の陪審員は審理の始めからGoogle支持に傾いており、残りは態度を決めていなかった。そしてすぐにThompson氏だけがOracleを支持する状況になった。陪審員は判事に多くの技術的な質問をしたが、大半はThompson氏がしたものだ。最終的に氏は誰も意見を変えないことに気付き、Oracleは立証責任を果たせず、Googleは訴えを退けると判断した。
予想: OracleはAndroidに対するばかばかしい訴訟で自身が愚かであったことを認めるかわりに、さらに態度を大きくして如何にして自分達の正しさを立証するかを力説し、弁護士にお金を払ってもう一段馬鹿の高みへと進むだろう。
APIを著作権で保護できるかどうかについてはまだ判断が下されていない。しかし、判事はEUのなど他の事例に即して自身の判断を下すようだ。EUはAPIは著作権で保護されないという判断を下している。
あなたはこの判決をどう考えるか。