Microsoft Gold Certified Partnerであり、ASP.NETベースのコンテンツ管理システムを提供するKenticoはKentico CMSバージョン7を発表した。Kentico CMS 7には先進的なワークフローオプションが導入されている。これを使うと開発者はビジュアルデザイナを使ってワークフローコンポーネントをドラッグドロップしてワークフローを作成することができる。さらに開発者は各種の通知メール用のメールテンプレートを設定し、ワークフローのセキュリティから排除するロールを定義できる。また、アイテムやセキュションをワークフローから排除したり、特定のドキュメントのワークフローを開始する時のマクロの条件を定義できる。
“バナー管理モジュールはバージョン7に統合されましたが、開発者はバナーカテゴリを定義し、各バナーへのヒットを追跡することができるバナーのグループを作成できます”とKenticoの最高技術責任者であるMartin Hejtmanek氏は言う。さらに最新バージョンにはGoogleとBingのAPIを使った翻訳サービスが同梱されている。
Kentico CMS 7には新しいワイヤフレームモジュールが含まれている。このモジュールは新しいウェブパーツを提供し、ページの中に静的に配置して、ワイヤフレームドキュメントタイプをホストできる。また、CMSディスクを切り替えることなく、ライブUIから直接、コンテンツの変更や既存の文書構造の中で新しいドキュメントを作成することができる。
“Kenticoは学習しやすく、素早く複雑なウェブサイトを開発し機能を追加することができます。これによって価格も品質も競争力を維持できるのです”とイスラエルの4Hiltonでデレクターを務めるHilton Sher氏は言う。Kentico 7にはウィザードを作成するためのウェブパーツが追加されており、また、障害のあるユーザがCMSを利用できるようにするためにアクセシビリティのバリデータも含んでいる。
“Kenticoを使い始めてから、ウェブサイトを訪れる人の数が400%になりました。強力な検索エンジン最適化技術のおかげです”とオーストラリアのAlyka Web DesignのマネージングディレクターであるDouglas Lim氏は言う。
この記事を書いている時点ではKentico CMS 7のリリース候補版が利用できる。つまり、機能はまだ変更される可能性がある。Kenticoの最終リリースはデンバーで9月に開催されるKenticoコネクションカンファレンスで発表される予定だ。
New ZealandのDatacomで開発マネージャを務めるMark Prins氏は“Kenticoを使えば既存のCMSフレームワークよりも素早くサイトを構築できます。新しい機能を使うことで新しいビジネスの分野を探索し、顧客に新しい価値を提供できます”
Petr Palas氏が2004年に設立したKenticoはチェコに本社があり、アメリカ、イギリス、シドニーにオフィスがある。同社は設立以来、Kentico CMSのユーザ数を拡大させている。パートナーネットワークは1,200のパートナーと80以上の国で構成されている。2010年には、Deloitte Technology FAST 50アワードでチェコで最も速く成長している企業として表彰された。
Twitterアカウントは@Kenticocms