Oracleは、最近新しい移行ツールをアナウンスしたが、これは、Microsoft SQL Serverから MySQLへデータやアプリケーションをより短時間しかも、より少ない労力で、速く移行できる機能を提供する。MySQL Workbenchに組込まれた、この移行ツール使えば、高度なロギングとセキュリティメカニズムにより、MySQLデータベースのビジュアルなデザイン、開発、管理ができる。
このツールには、特に、複雑な移行プロセスを設定、管理するために設計されたウィザードが付いている。このツールを使い始めるために、データベースの移行元と移行先のホスト名、ユーザー名、ポート番号、パスワードなどの関連するパラメータを与える必要がある。そうすると、ウィザードが自動的に移行元のデータベースに接続し、移行先のデータベースの接続をチェックし、移行元のデータベースからスキーマリストを読み出す。
上図からわかるように、ツールは、移行するオブジェクトを選び、ソースからターゲットへのマッピングを割当て、移行スクリプトをエディトし、ターゲットのスキーマを生成する機能を提供する。更に、開発者はツールに含まれているオブジェクト移行フィーチャの助けにより、ソースデータとターゲットデータをマップしたり、データ転送をセットアップしたり、ポスト データ転送イベントを割当てたりできる。
「この移行ツールで、最大で90%TCOを削減できるが、これはITの意思決定者には魅力的だろう。特に、 Microsoft SQL Server 2012の新しいコア当たりのライセンス料を考えたら非常に魅力的でしょう。またこのツールを使えば、SQL Sever開発者は、MySQLを使っている既存のアプリケーションを素早く、Windows上ばかりでなく、Linuxや他のプラットフォーム上に変換できます。」と Blanc & OtusでOracle向けの技術コンサルタントであるDanielle Tarp 氏は、言っている。
移行ツールとともに、OracleはExcel アプリケーションプラグイン用の新しいMySQLを発表した。これを使えば、開発者は、 Microsoft Excel内で MySQLデータにシームレスにアクセスし、操作(インポート/エクポート)できるようになる。この時、開発者にはMySQLの技術的な知識は必要ないし、更にMicrosoftがSQL Serverで提供しているようなMySQLデータベースインスタンスを簡単に監視したり、開始、停止できる新しい MySQL Notifierアプリケーションについても知る必要がない。
上記のツールは、9月29,30日に San Franciscoで開かれるMySQL Connect Conference で、大きく扱われるだろう。