OracleのJava言語アーキテクトでありLambda式プロジェクトの仕様リードであるBrian Goetz氏は、JSR 335のメーリングリストをパブリックにすることをアナウンスした。
弁護士との幾度にもわたるミーティングなどのため随分遅くなりましたが、JSR-335 エキスパートグループ(EG)のメーリングリストをパブリックにする準備ができたことを発表でき、うれしく思っています。これはJCP 2.8プロセスへの移行にとって重要なマイルストーンであり、Javaプラットフォームの進化により透明性をもたらします。
これにより新しく2つのメーリングリスト、言語仕様に関するものとライブラリ仕様に関するもの、が作られることになる。それぞれ3つのサブMLで構成される。
- エキスパートグループ用ML。アーカイブは公開されるが、購読、投稿できるのはEGメンバのみ。
- オブザーバ用ML。エキスパートグループ用MLに送られたトラフィックはここにコピーされる。だれでも購読可能。EGメンバーはこのリストに参加してもしなくてもよい。
- コメント用ML。提案箱のようなもの。ここに送られたコメントはEGの議論で考慮される。
エキスパートグループ用のプライベートなMLもある。これは主にコンフィデンシャルな事業計画に関する議論や個人情報の交換などに使われる。
発表の数日前、JSR 310 Date and Time APIのリードであるStephen Colebourne氏はブログで進展がないことに不満を表明した。
去年の10月、私はJDK 8にクロージャを追加する取り組みであるProject lambdaのエキスパートグループのメーリングリストにアクセスできないことについて書きました。あれから何か変わりましたか? ええ、もちろん何も変わっていません..... 何年も頼んでいるのに、依然としてエキスパートグループのメーリングリストは公開されていません。
これに対する反応はポジティブなものだったと、Colebourne氏自身が書いている。
私は時に怒りっぽいかもしれませんが、このJSRにポジティブな結果が得られてよかったです。実現に感謝します。
Neal Gafter氏、Ben Evans氏もこれに加わり、London JUGの共同リードのMartijn Verburg氏は次のようにツイートした。
#jsr335メーリングリストの公開、@BrianGoetzほかの皆さん、おつかれさま。#javaに透明性と開放性がもたらされるのはよいことです。
JCPプロセスのより透明性のある新しいバージョン導入に向けた前進は遅く、これまでわずかなJSRで、主にJava EE 7とJCP自体の再構成にフォーカスしていた。今回いくらかの前進が、特にlambda式をJava言語に導入するほどの仕様変更で、見られたのはよいことだ。