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仮想化、オープンソースクラウド、PaaSの導入数

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原文(投稿日:2012/10/04)へのリンク

 

Zenossは仮想化、オープンソースクラウド、PaaSの導入状況を評価するため、ITオペレーション専門家らを対象に調査を実施した。この記事はその調査結果のダイジェストだ。

The State of the Open Source Cloud 2012調査で、Zenossはデータセンター仮想化およびクラウドコンピューティング利用の評価を試みた。質問のひとつは、利用している仮想化技術についてだった。VMwareが74%で一位を占め、それにLinux KVMの23.3%、Microsoft Hyper-Vの19.6%が続いた。複数の仮想化技術を使っている回答者がいる一方、5.9%はこうした技術を使っていなかった。以下の図は仮想化の質問への全回答を示している。

オープンソースクラウドの導入についての質問には、回答者の大部分 (82.8%) が導入していないと答え、理由として次のような問題をあげた。成熟度 – 38.4%、サポートの欠如 – 30.7%、セキュリティ – 28.7%、コスト – 16.6%、パフォーマンス – 11.7%。だがそのうち57%はこの5年間に導入を検討していたという。63.2%がOpenStackを、47%がCloudStack、23.5%がEucalyptusを使ったそうだ。オープンソースクラウドを検討していない人たちは次のような理由をあげた。クラウドに興味がない – 41.7%、現在のベンダーに満足している – 38%、専門知識がない – 30.1%、単一ベンダーによるソリューションを求めている – 14.8%。

オープンソースクラウドを導入した人のうち、半分 (50.5%) がOpenStackを、18.3%がCloudStackを、9.2%がEucalyptusを、22%がその他を選んだ。彼らは以下のような理由(ひとつもしくは複数)でオープンソースソリューションを選んだという。柔軟性、オープンスタンダード、ベンダーロッキングされない、コスト節減、ポータビリティ。そして大部分が自分の選択に満足している (44.4%) もしくは非常に満足している (26.9%) と答え、22.2% がどちらでもない、5.5% が多少失望している、0.9%が非常に失望していると答えた。

調査ではPaaSの利用についても質問した。PaaSを使っていると答えたのは回答者の16.7%にすぎなかった。一番多かったのがGAEで51.6%、以下、Azure – 18.7%、CloudFoundry – 15.4%、OpenShift – 14.3%と続く。現在PaaSを使っていないと答えた人の30%は、将来いずれかを検討すると述べていた。そのうちわけは、GAE – 40%、CloudFoundry – 17.5%、その他 – 15.8%、Azure – 14.2%、OpenShift – 12.5%だった。興味深いことに、回答者の大部分 (83.3%) がPaaSを使っておらず、その70%が今後も使うつもりがないと答えた。

この調査はITインフラモニタリングソフトのプロバイダーであるZenoss Inc.によって実施され、100kオペレーション専門家によるZenoss Open Source Communityの624名が、2012年3Qにボランティアで回答したものだ。彼らは自分の組織で次のような役割を担っているという。システム管理者 – 39.4%、システムアーキテクト – 15.5%、CIO/上級マネジメント – 12.8%、ネットワークエンジニア – 12.5%、開発者 – 6.4%、その他 – 13.4%。回答は世界中から集まったが、大部分は北米 – 48%で、ヨーロッパ – 21%、中南米 – 9%と続く。

 

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