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Java2Days がブルガリアの首都ソフィアで開催

原文(投稿日:2012/11/06)へのリンク

 

ブルガリアのソフィアで行われた第4回 Java2Days カンファレンスの基調講演で Reza Rahman 氏が,目前に迫った Java EE 7 のリリースについて解説を行った。前回のリリースから3年ぶり以上となる今回の Java EE のリリースは,2013年第2四半期始めの公開を予定している (もっとも Glassfish アプリケーションサーバのバージョン4の早期アクセス にはすでに多数の Java EE 7 機能と,さらに Java EE 8 の機能もいくつか含まれている)。

Java EE 7 は元々,クラウド管理ツールを追加することが目的だった。しかしクラウドサポート機能の大部分は,9月にレポートしたように Java EE 8 まで延期されている。予想される拡張機能の一部を紹介しよう。

  • JPA2.1 – スキーマ生成,ストアドプロシージャのサポート,非同期永続コンテキスト,エンティティコンバータなどを含む。
  • Web ソケット。
  • JMS 2 – 2002年3月の 1.1 リリースから最初のアップデートとなる今回のリリースでは JCA サポートが必須になり,ベンダによるプラットフォーム依存性の一部が取り除かれている。
  • Java バッチ – 共通プログラミングモデルと標準 API を使用してバッチジョブを定義するための仕様。
  • JAX-RS 2.0 – RESTful な Web サービスにクライアント API,エンティティインターセプタ,非同期処理,ハイパーメディアのサポート,共通コンフィギュレーションなどを追加する。
  • EJB 3.2 – 3.0 で着手された簡略化を継続するとともに,ファイルシステムへのアクセスを許可するなど,従来バージョンにあった制限をさらに取り除く。
  • JSON-P – JSON に XML ライクな STaX および DOM 処理を導入する。
  • JSF 2.2 – HTML 5 をサポート。
  • Bean Validation 1.1 – 新たに導入されるアノテーションベースの機能。Java クラス内の変数やパラメータに対する制約を定義する。
  • 新しいキャッシュとトランザクションのサポート。

"マルチスレッドアプリケーションをテストする" という一風変わったセッションでは,FindBugs で有名な Bill Pugh 氏らが開発した MultithreadedTC やイベントベースの IMUnit,複数の小規模スレッド間で可能なインターリーブをすべてテストする Java Path Finder など,並列処理に特化したテストフレームワークが紹介された。

テストに関する話題としては他に,人気の Mockito モックオブジェクト・テストフレームワークの導入が取り上げられていた。

Java Concurrent Animated はこの種のカンファレンスでは定番の話題だが,いつものような楽しさに加えて,今回は新しい Java 7 並列コンポーネントすべてのための新しいアニメーションをフィーチャしていた。

東欧で初めて開催された Java カンファレンスとなった Java2Days は,中世ブルガリア教会の塔がそびえ立ち,1989年以前の共産主義時代の名残も残すブルガリアの首都ソフィアで,街の中心にある近代的な Inter Expo Convention Center を会場として開催された。すべて英語で行われたプレゼンテーションは Java2Days,Cloud2Days,Mobile2Days の3つのトラックに分かれて実施されていた。参加者の数は 2009年の初回以降大きく増加していて,今年はおよそ 1,000人に達している。講演者の中には Adrian Cole 氏や,InfoQ の寄稿者である Josh Long 氏も含まれている。

 

 

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