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SOA は死なず - SOA の継続的妥当性に注目したガバナンス標準を国際組織が批准

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原文(投稿日:2012/10/31)へのリンク

 

Open Group は先日,自身の SOA Governance Framework が IOC (International Organization for Standardization,国際標準化機構) と IEC (International Electrotechnical Commission,国際電気標準会議) の投票を経て,国際標準として承認されたことを発表した。6ヶ月の審査期間を終えた後の批准は,今日のテクノロジソリューションにおいても,SOA の原則が変わらない妥当性を備えたものであることを示している。

SOA Governance Framework は,SOA を導入する組織が基礎として使用する,ベンダ中立,テクノロジ中立なリファレンスモデルとして設計されたものだ。2009 年に始めて公開されたこのフレームワークは,Open Group のブログ記事 にも説明のあるように,いくつかのコンポーネントから構成されている。

このフレームワークには,標準的なガバナンスの参照モデル,企業がコンプライアンスを実装あるいはカスタマイズするための機構,それらの適正な実践とコミュニケーションに関するプロセスが含まれています。長期的な存続ということがフレームワークの重要な部分であり,ビジネスと技術的環境の変化という観点から,ビジネスと IT とのアライメントを継続的に確保しながら,これらのプロセスを発展させていく上での指標を提供します。

このフレームワークは,本質的には SOA ガバナンス参照モデル (SOA Governance Reference Model / SGRM) である。サービスの契約とメタデータを提示する一連のガバナンス指針 (Governance Guiding Principles) に始まるモデルでは,SOA リファレンスアーキテクチャの使用が求められている。また,サービスポートフォリオ管理やサービスライフサイクル管理,ソリューションポートフォリオ管理,ソリューションライフサイクル管理といった,一連の SOA プロセスにも重点を置いている。最終的なモデルでは,組織の役割と責任に加えて,SOA をサポートするために作成されるべき成果物を特定している。

このフレームワークが重要なのはなぜだろう? Microsoft のエンタープライズアーキテクトである Mike Walker 氏は,SOA への取り組みを始めるにあたって国際的に認められたリファレンスモデルを持つことの 意義を指摘している

SOA ガバナンスに取り組む上で標準的方法が存在することは,企業における促進剤としての役割に加えて,次のような意義があります。

  • 普遍的に受容され,信頼されているフレームワークの活用
  • Open Group へのベストプラクティス提供や助言を通じて標準化に貢献する企業の多くが活用し,進化しているフレームワークの体験
  • 独力で標準を理解する SOA 実践者のネットワークへの将来的な参加
  • 能力やスキルの評価能力の保証としての可能性

Walker 氏がこのモデルを好むのは,組織の単なる技術ドメイン以上のものへの着目があるためだ。

私がこのモデルで本当に気に入っているのは,コーポレートガバナンス,IT ガバナンス,EA ガバナンスに対するサービス指向アーキテクチャの応用として SOA ガバナンスを捉えている点です。このことは SOA ガバナンスが,SOA の持つメリットを確実に享受できるように IT および EA ガバナンスを拡張したものである,ということを表しています。そのためには SOA の実行面だけでなく,戦略的な計画活動の面についても管理しなければなりません。

REST サービスやクラウドコンピューティングといった現代的な領域において,SOA の存在感は低下しているだろうか? Open Group のホストするパネル によれば,そうではない。Open Group で相互運用性関連のディレクタを勤める Chris Harding 氏は,長期間続いた SOA Work Group の活動は今後,徐々に終了に向かうと見ているが,同時に SOA に対する新たな関心が確実に始まっているという。SOA 参照アーキテクチャプロジェクトのリーダのひとりである Nikhil Kumar 氏は,SOA に対する関心の復活をリードするものが3つあると考えている。

第1はクラウドとモバイルの時代の到来です。そこでは多数の一貫性を持ったサービスを,多様なプラットフォームを対象として配信することが求められます。第2にはモバイルやビッグデータなど,複数のコンテキストを横断するデータ検索の必要性です。

第3の推進力はレガシの近代化です。多くの組織は現在,SOA の概念に対して以前よりも満足感を持っています。私たちのユーザの多くも同じで,今もちょうどフォーチュン 500 企業のあるユーザのところで,大規模なエンタープライズアーキテクチャを実践しているところです。

それぞれの段階のほとんどすべての点において,彼らは今,満足感を持っています。それは SOA に複数のプラットフォームを合理化する能力をがある,と感じているからに他なりません。組織構造やサービス提供組織を再構築するだけに留まらず,サービスを基礎とするプラットフォーム機能に関する部分も目標としています。

つまりレガシの近代化とは,過去のものを再び採用するという,一種のバック・トウ・ザ・フューチャなのです。ただし過去の SOA,すなわち SOAP が主体であった最後のバージョンと違うのは,現在の実装では RESTful サービスが SOAP と同様に使用されていることです。

Open Group はエンタープライズアーキテクチャにおける TOGAF メソトロジ がもっとも有名だが,一方では SOA 関連の 規格の発表 や,クラウドコンピューティング実践のための 参考リソースの作成 も一貫して続けている。

 

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