Google App Engineが Java 7,Cloud Endpoints,Cloud Messaging Service for Androidの実験的サポートを開始した。
Googleが今回 App Engine に導入した機能の中でもっとも興味深いのは,Java 7のサポートだろう。現時点では実験的機能だが,以前のJavaバージョンと完全な後方互換性を備えているため,Googleはアプリでの利用を推奨している。現時点では未定の次期GAEバージョンにおいて,同社はJava 6のサポートを終了する予定である。Java 7での開発は,コンパイラのコマンドライン,またはEclipse/Mavenの設定を通じて行うことができる。JREクラスのホワイトリストには,GAEアプリケーション内で使用可能なクラスの一覧が示されている。
本バージョンのApp Engineで導入されたもうひとつの実験的機能である Google Cloud Endpoint は,JavaScriptやAndroid,あるいはiOSクライアントから,バックエンドのGAEインスタンスに接続するためのものだ。 これまでのラッパを経由したバックエンドアクセスに代えて,スクリプトあるいはEclipseを利用することで開発者は,バックエンド機能への接続に必要なAPIを含んだエンドポイントライブラリを生成することができるようになる。
Google plug-in for Eclipse を使えばさらに,Google Messageing Service for Android (GCM) を使用したバックエンドアプリケーションの開発も可能になる。GCMでは最大4KBのメッセージをAndroidデバイスに送信可能だ。メッセージのキューイングおよび配信は,サーバによって無償で処理される。
フロントエンド(F4)とバックエンド(B4)インスタンスでは,これまでの512MBから 最大1GBのメモリ を使用できるようになった。
さらに 1.7.5 では,バウンス(不達)メールの通知も利用できるようになっている。