MySQLの5.6シリーズが,Enterprise Editionの有償ユーザ向けアップデートとしてリリース可能とOracleの考えるポイントに達したようだ。今回リリースされるEnterprise Editionのコンポーネントには,次のものが含まれている。
- MySQL Enterprise Security (PAMおよびWindows認証プラグイン)
- MySQL Enterprise Audit
- MySQL Thread Pool.
これまではMySQL 5.5のユーザのみが,これらのエクステンションを使用可能だった。
MySQL 5.6では,主要な設定ファイルやユーザパスワードの暗号化手法など,セキュリティ機能の面でも改善されているが,最大のニュースは InnoDBの改良 だろう。このストレージエンジンを使用する上で最後の大きな障害だった フルテキストインデックス の欠落が,今回のリリースでついに克服されたのだ。
DBAに喜ばれることが確実な機能のひとつが InnoDBのオンラインDDL だ。カラムの追加やリネーム,削除といった一般的なオペレーションが,コンカレントクエリを妨げることなく実施できるようになる。オンラインDDLオペレーションの大部分はインプレースで実行可能だが,データのコピーや再編成を伴う場合もある。
MySQL 5.6 リファレンスマニュアルには 新機能の全リスト が掲載されている。