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Travis CI: 継続的インテグレーションをオープンソースで

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原文(投稿日:2013/02/18)へのリンク

 

Travis CI Foundationは1月30日,継続的インテグレーションテストのオープンソース・ソリューションの簡素化と能力強化を図るべく,新しいビルドシステムへの移行を実施した

継続的インテグレーションホストとして 広範な言語 をホストするTravis CIは,JavaScriptプロジェクトの間で目覚ましい成功を収めてきた。Travisの開発者である Konstantin Haase 氏によれば,Travis CIソリューションを利用するJavaScriptプロジェクトの数は8,056以上ということだ。"JavaScriptフレームワーク[をテストする]には PhantomJS やJasmine といったツールを利用することも可能ですが,最高の選択はNode.jsでしょう。" と,Haase氏は私たちに語った。その中には,GitHubに登録されている有名な2つのJavaScriptプロジェクトである ember.jsbatman.js も含まれている。

Travis CIの新ビルドシステムへの移行は "新しいビルドの度に,スナップショットから毎回VirtualBoxを立ち上げなくても,オンデマンドのプロビジョニングを容易に行えるようにするため" と,Travis CI開発者の Mathias Meyer 氏は述べている。"現在は単一のプロセスで,これまでよりもダイナミックにマッピングを実行して,要求された言語に基づいたサーバイメージを選択するようになっています。これによってセットアップが大幅に簡略化され,新しい機能を追加することも容易になりました。"

まず開発者にとって最初に必要なのはGitHubアカウントと,自分で選択した言語にバインドされた .travis.ymlというファイルだ。クライアント側のコードが期待どおり実行されるように,GUIベースとヘッドレステスト の2つのオプションが用意されている。ビルドプロセスの実行中,JavaScript開発者には多数のビルド通知オプションが用意されている。現在ホストされているJavaScriptプロジェクトでは66%がビルドプロセス中のIRC通知を,その他の大部分は電子メールによる通知を利用している,とHaase氏は述べていた。

Travis CIの成長につれて,GitGubプロジェクトページにおけるその存在感も,テストステータスの即時フィードバックによるビルド状態イメージを通じて向上している。"Travis CIで現在表示されているビルド状態には,最新のビルドで存在を確認されたすべてのブランチが考慮に含まれていますが,特定のブランチ,インスタンスのマスタのみを表示するように設定することも可能です。" とHaase氏が教えてくれた。

継続的インテグレーションサービスの事業化版となる Travis Pro のロールアウト計画もすでに進行中だ。 "現在準備中の新ビルドシステムでは,ビルドの安定性と信頼性の大幅な向上が図られています。また新しい仮想プラットフォームによって,より動的な拡張も可能になりました。[Travis Proの]パブリックデータ公開に向けて,障害となるものはほとんど残っていません。" とMeyers氏は述べている。"とは言っても実は,Travis Proは2012年夏からすでにアクティブなユーザによって使用されていますし,それ以降にも大きな改良を受けています。皆さんにこれをお見せできるときが,今から待ち遠しいですね!"

 

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