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公共部門におけるアジャイル導入: FBIとロッテルダム港の事例

| 作者: Ben Linders フォローする 29 人のフォロワー , 翻訳者 笹井 崇司 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2013年3月6日. 推定読書時間: 6 分 |

原文(投稿日:2013/03/02/21)へのリンク

 

公共部門でのアジャイル導入が増えてきている。予算内、期限内にソフトウェアを開発するというニーズを満たすため、そして要求変更に対して柔軟に適応できるようになるためだ。公共部門にとってアジャイル導入がどう解決策になるのか、FBIとオランダのロッテルダム港の事例は、アジャイル開発がどのように使われているかを示している。

ComputerworldのGovernment IT newsの記事「Feds turn to agile development as budget cuts loom」において、編集主任であるPatrick Thibodeau氏は、米国連邦政府機関にはアジャイルソフトウェア開発手法を導入するニーズがあると述べている。

プロジェクトを加速するため、価値をすばやく見せるため、ITマネージャたちはアジャイル開発へと向かっている。巨大でなかなか進まず、何年もかかる政府ITプロジェクトの時代はゆっくり終焉を迎えるのかもしれません。

政府機関におけるIT予算は削減され、年間予算はなかなか承認されず、短期の予算で何とかする必要がある。こうした予算の不透明さは、ITプロジェクトを計画管理する新しい方法を探そうと、政府機関を駆り立てている。

アジャイルは、開発者、マネージャ、顧客(そして、プロジェクト成果に利害関係のある人ならだれでも)とのコラボレーションと、短期間のインクリメントで成果物を作る出すという反復開発サイクルを重視しています。

Matthew Weigelt氏とCamille Tuutti氏はFCWで、公共部門が進化する要求を管理するのに、アジャイル開発がいかに役立つか説明した。記事「Going agile? Get your IT managers ready」は従来のウォーターフォール型のアプローチで経験する問題の説明から始まる。

政府は長い間、何十億ドルも浪費しスケジュールを遅延する、手に負えないITプロジェクトに苦しんでいます。連邦政府のCIOであるSteven VanRoekel氏と連邦調達政策局アドミニストレータのJoe Jordan氏は2012年、OMBlogにこう書きました。テクノロジーイニシアチブが立ち上がるときには、もはや時代遅れになっていたのです。

「このような失敗は多くの場合、民間部門がやっているようにインクリメンタルに新しい機能を提供するのではなく、何年もかけて全く新しいシステムを納入しようとする長期契約獲得とIT開発に起因します」VanRoekel氏とJordan氏は書いています。

アジャイル開発は、政府機関がソフトウェアプロジェクトをうまく管理するのに役立てることができる。

アジャイルはプロジェクトを「死ぬほど分析して、顧客が必要としないものを作るのではなく」、すばやくリリースします。

もう1つアジャイル開発で重要なところは、ユーザがプロジェクトの問題を特定する機会があり、それを正しくする機会があるというこです。アジャイル開発を選ぶことによって、職員たちは変化を受け入れ、途中生じる問題を解決するために、政府内外のステークホルダーと密にコミュニケーションすることの重要性を認めるようになります。。

Jason Bloomberg氏によるCIO.comの記事「How the FBI proves agile works for government agencies」は、公共部門におけるアジャイル導入例を示している。この記事は、アジャイルソフトウェア開発手法を使うことによって、FBIのセンチネルプロジェクトがいかに立ち直り、再び軌道に戻ったのかを説明している。

[FBI CIO Chad Fulgham氏]は2週間のスプリントを中心とする反復スクラム型の開発に切り替えました。Fulgham氏のチームはプロジェクトをコントロールし、見直し後の451百万ドルの予算内に収めました。当初の2011年9月の締切は守れませんでしたが、プロジェクトが完了したのはアジャイルのおかげだと考えています。

Jason氏は会計検査院が米国政府機関の複数のアジャイル活動を調査した報告書を引用している。この報告書については以前InfoQでも紹介した(アジャイル適用に関する政府機関のガイドライン)。

またJohn Foley氏は「FBI's sentinel project: 5 lessons learned」において、アジャイル開発がいかにFBIに役立ったかを説明した。FBIのセンチネルプロジェクトから学んだ教訓の1つは「アジャイル開発はものごとを完了させる」ということだ

2週間の「スプリント」で機能が開発され調整されるので、実践的なインクリメンタルなやり方のほうがすばやいと思いました。FBIはその仕事を完了する期日、2011年9月を守れませんでしたが、最終的に仕事が完了したのはアジャイルというやり方のおかげです。

FBIのプロジェクトから学んだもう1つの教訓は、アジャイル開発は政府の支出を削減するということだ。

[Fulgham氏とJohnson氏]は与えられた予算内で仕事をしました。(…) アジャイル開発はすばやいだけでなく、安く済んだのです。

公共部門におけるアジャイル導入のもう1つの例はオランダからだ。Mark Chillingworth氏によるCIO.co.ukの記事「CIO Lourens Visser keeps port of Rotterdam's systems ship-shape」は、アジャイルがどのようにロッテルダム港を管理するソフトウェアの開発に使われたかを示している。彼はCIOであるLourens Visser氏の言葉を引用して、IT管理方法を変える必要があると説明している。

「ポートビジョン計画が出たとき、私はそれに合ったIT戦略を持つ必要がある、それが必要とされていると思いました。以前のプロジェクトは先着順でした。保守費用もかさみ、イノベーションを必要としていました。」

ビジネス要求に基づいて、新たな情報システムの内部開発にアジャイルを導入することになった。

Visser氏の変革による最大の成果は、19年前のソリューションを置き換えるHaMIS (Harbour Master Management and Information System) の開発でしょう。HaMISはVisser氏自身のチームにより内部開発されました。(…) 開発チームはアジャイル開発を導入しました、そして製品の品質が高くなるよう、開発期間中、Javaコードの独立査定人の役割を果たすSIG (Software Improvement Group) との関係を築きました。

アジャイルの導入は、ロッテルダム港のIT部門が内部顧客とコラボレーションするのをサポートしている。

Visser氏によると、アジャイル導入の利点の1つは、IT部門が組織の他の部門とのやり取りが増えたことです。「私たちは政府部門とコンサルタントのようなものが文化的に融合したものであり、また、多くの面において、公益事業会社と似ています」とVisser氏は言い添えていました。

 

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