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Microsoft Enterprise Library 6.0はSemantic Loggingを追加した

原文(投稿日:2013/04/26)へのリンク

Microsoftは、Semantic Logging application block、Unity 3.0とWindowsストアアプリのサポート、使用方法の簡易化、ドキュメントと全体の使用感の改善されたEnterprise Library 6.0をリリースした。

Microsoft Enterprise Library (EL)には、DI、ロギング、エラーハンドリング、データアクセス、入力値のバリデーションなどのような様々な課題を解決するために組み合わせることができる独立したアプリケーションブロックが含まれている。このライブラリは均一で標準化された方法でエンタープライズアプリケーションの課題の対処を支援する。アプリケーションブロックは、Microsoftの.NETアプリケーションを構築するガイドラインに従って設計されたプラグイン可能で再利用可能なコンポーネントである。

アプリケーションブロックとともに、Enterprise Libraryにはいくつかの構成ツール、すべてのブロックで使われるコア機能(シリアル化など)、コードサンプル、ハンズオンラボリファレンスドキュメント、開発に使われたすべてのソースコードと単体テストが含まれている。リファレンス実装は5月に提供される予定である。

Enterprise Library 6.0は、EL 5.0から3年を経て、厳密に型付けされたイベントをベースにしたログメッセージの一貫性のあるフォーマットと構造を提供するSemantic Loggingという新しいアプリケーションブロックが提供される。ログメッセージは、フラットファイル、コンソールウィンドウ、データベース、Windows Azureストレージを含む複数の宛先に同時に保存することができる。開発者ガイド (PDF)から取得したアプリケーションのUIエラーのログメッセージを生成する例は以下のようになる:

 

MyCompanyEventSource.Log.UIError("Validation Exception", 376, 16288, "Windows 8");

 

Semantic loggingは、Event Tracing for Windowsと同等の機能で、out-of-processオプションを選択したときと同じインフラを使用する。

データアクセス、ロギング、例外ハンドラ、透過的障害処理(Transient Fault Handling)、ポリシーインジェクション、バリデーションUnity 3.0アプリケーションブロックは更新され、簡易化され、エラー復旧力が向上し、ASP.NET MVCとASP.NET Web APIと統合され、Unityのconventionによる登録が含まれているとMicrosoft patterns & practicesのPrincipal Program ManagerであるGrigori Melnik氏は言う。またWindowsストアアプリがサポートされ、ライブラリのドキュメントと全体のエクスペリエンスが改善されている。

Microsoft開発部門のCorporate VPであるS. SomasegarによるとFault Handlingブロックは現在、分散環境での断続的なエラーを扱える

LOBアプリは、断続的なエラーが珍しくない分散環境で実行される可能性が増えてきている。このような条件での回復性を提供する更新された透過的障害処理では、新しい検出ストラテジとC# 5とVisual Basic 11の新しい非同期プログラミング機能でスケーラビリティを向上させている。また、.NET 4.5、Windowsストアアプリ、Windows Phoneアプリで使用できるポータブルライブラリも提供されている。

Enterprise Library 6.0は、.NET Framework 4.5とWindows 7/8とWindows Server 2008 R2/2012が必要である。以前のバージョンの.NETが必要な場合は、Enterprise Library 5.0が.NET 3.5、4.0、4.5をカバーしている。

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