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かんばんの現状 - 2013 リーンかんばんカンファレンスにてDavid J. Anderson氏が講演

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原文(投稿日:2013/05/02)へのリンク

シカゴで実施されたリーンかんばん北アメリカカンファレンスにおいて、かんばん先駆者のDavid J. Anderson氏が “かんばんランドの現状”について議論した。InfoQでAnderson氏の講演のハイライトを紹介する。

講演はある統計で始まった。

昨年、 Kanbandev Yahoo!グループには2426名のメンバがいた。メンバは前年から20%増加し、1万7千件の投稿があった。リーンやかんばんのYahoo!グループは他にも15グループあるが、Yahoo Group Kanbandevにほとんど投稿されているようだ。かんばんやリーンに関係するLinkedIn.comのグループは、64グループある。

Meetup.comでは、かんばんについて議論するグループが世界中で89グループある。 Limited WIP Societyウェブサイト には、かんばんの熱狂的なファンである46グループが挙げられている。

Anderson氏の最高傑作であるかんばん: テクノロジビジネスのための成功した進化的変化は、多くの人たちのかんばんのバイブルになり、様々なフォーマットで何カ国語にも翻訳されて、3万部以上が売られている。さらに、売り上げは2年前よりも今のほうが増えている。ManningからMEAPで出版された"Kanban in Action"(かんばん実施中) や"Kanban for Skeptics"(懐疑論者のためのかんばん)のような挑発的なタイトルの本を含む、数多くの新しい本がある。

 "リーンかんばん" は、ここ数年、“リーンソフトウェア&システムカンファレンス”として知られているカンファレンスの元の名前 (2009)に戻った。金色で三角のロゴは、リーンかんばんカンファレンスのすべての活動で使われている。 

2012年にかんばんとリーンに関するカンファレンスは世界中で900だった。今年、その数は1500になると予想されている。特定のカンファレンスのウェブサイトは、  www.LeanKanban.comにリンクがある。

これらの数は、増え続けることが予想され、Anderson氏は、かんばんのオフ会やカンファレンスに興味がある人は、David J. Anderson Associatesに連絡をする (または、さらなる情報についてInfoQに連絡する)ように呼びかけている。

Anderson氏はLean Kanban University (LKU)について議論を始めた。これは事業者団体であり、グローバルにかんばんのトレーニングクラスを提供する標準化団体だ。

公認トレーニングを提供するために、トレーナーはある基準を満たさなければならない。Anderson氏によると、承認されるのは簡単なことではない。

Lean Kanban Universityには、かんばんのトレーニングのための標準的なカリキュラムがある。トレーニングを実施する会社を経営していて、会社のトレーニング教材を使って、トレーニングを受ける人たちにLKUから認定証を受け取りたい場合は、公認トレーナーがいて、トレーニング教材はカリキュラムと一致した内容であり、基準に合っていると認められていなければならない。そして、会社がLKUのメンバである必要がある。定期的に実施される2日間のトレーニングクラスと"公認かんばんトレーナー"への認定の他に、トレーニングを受けて資格のあるかんばんコーチたちには、“かんばんコーチングプロフェッショナル” の資格証明書が与えられた。

現在、世界中に公認かんばんトレーナーは42人で、さらにメンバの会社に76人のかんばんコーチングプロフェッショナルがいる。新しいメンバを募集中で、ウェブサイトにさらなる情報がある。

東ヨーロッパや南アメリカで、かんばんは非常に成長している。しかし、勢いがある一方で、世界中でそれほど多くのかんばんトレーニングが実施されている訳ではない。

ここ8ヶ月で、世界中で知られているクラスの数は、100に満たない。Anderson氏が言うところの“非常に少ない人数で”実施された個人的なクラスは500程だ。北アメリカでは、かんばんトレーニングの要望は比較的少なく、Anderson氏は“興味深い”と分類している。“5年間、かんばんを使ってきた会社は世界中に非常にたくさんあって、もっとずっと深く理解していると思われます。”とAnderson氏は述べている。

Anderson氏の指摘によると、アジャイルコミュニティの人気者、Jim Shore氏は、今日までに数多くのかんばんが導入され、間違ったものや失敗したものもあるだろうと5年前に予測していた。興味深いのは私たちがそのことをまったく分かっていないことだとShore氏は言った。かんばんは2、3社で使われている程度であり、あまり人気がないと考えるかもしれないが、それよりもずっと多くのかんばんが使われている。私たちは、リスク分析やリスク管理についてほんの初歩的な理解しかしておらず、運用レビューをしている会社はほんのわずかしかいない。会社の中で多くのサービスでかんばんを使い、点をつなげて線にするようなことはほとんど起きていない。これらのことは、LKU標準トレーニングで学ぶことができる。

“生計を立てるためにかんばんを教えている会社は沢山あります。アメリカ最大の会社は、Imaginetです。ここの経営陣は、このかんばんトレーニングのマーケットを成長させるために、どうすればいいのか、そして、有償のかんばんトレーニングを受けてもらうために何を知る必要があるのかを聞きたいと思っています。私たちは、北アメリカよりもヨーロッパの方が多くのトレーニングがある理由を理解したいのです。”

Anderson氏は、"私たちは、今ではかんばんがうまくいくことを知っています。何年もかんばんを使うことに成功してきた会社がいくつもあり、完全に制度化されています。過去には、すっかり消耗してしまうような変化への新たな取り組みの歴史を見てきました。新しいアイデアを捨てて、何か別のことを始める会社もあります。私たちがかんばんの導入を制度化したことで、会社はかんばんを気に入り、かんばんは役に立つことが分かりました。そして、今では、これがビジネスのやり方になっています。"

Anderson氏のお知らせ

Anderson氏は引き続き次のように述べた。“多くの人たちがソフトウェア以外でかんばんが使われて来たことを知っています。例えば、Reutersは人事部門でかんばんを使っています。その他数多くの法律事務所や建築事務所でも使われています。かんばんをテクニカル部門から一般的な知識労働者たちに広める時だと私たちは感じています。

そこで、来年のカンファレンスは“現代マネジメント手法のカンファレンス”とブランド再生を行うことをここで発表します。ここで私たちがしていることは、1つのプロセスではなく、マネジメント手法だからです。そのため、かんばんをテクノロジ部門から取り出します。このカンファレンスは、2014年5月4日から8日まで、Hyatt Regency San Franciscoで開催されます。"

 

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