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Googleがクラウドサービスを拡大,Cloud SQLを追加

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原文(投稿日:2013/06/07)へのリンク

Googleがクラウド上のフルマネージドなサービスとしてMySQLのサポートを開始する。プログラムからの管理操作が可能なJSON APIも提供する。

Googleは自社のクラウドサービスを拡張して,Cloud SQL を新たに追加する。この "フルマネージド" なWebサービスは,スケーラブルなMySQLデータベースをGoogleインフラストラクチャ上で提供するためのものだ。クラウド上で動作する MySQLへの接続方法 として,コマンドプロンプト,APIコンソール,管理およびレポート用ツール,外部アプリケーション,JavaあるいはPythonで開発されたGAEアプリケーション,そしてGAEスクリプトが用意されている。mysqldumpを使って,インスタンスをインポートあるいはエクスポートすることも可能だ。

試験的な JSON API も提供される。これはプログラムからMySQLを管理するためのRESTfulなインターフェースで,インスタンスの生成や削除,再起動,バックアップからのリストア,インポートとエクスポート,その他さまざまな情報の取得をサポートする。

コマンドラインとAPIという2つの管理操作は提供するが,MySQLのインスタンス自体は自動的に管理される。地理的に異なる領域間での同期あるいは非同期レプリケート,必要に応じたスケールアップやスケールダウン,必要ならばバックアップやパッチも自動で実行する。

ただし制限もいくつかある。ユーザ定義関数,MySQLネイティブなレプリケーションはサポートされない。INSTALL/UNINSTALL PLUGIN,CREATE FUNCTIONなど,サポート対象外のMySQLステートメントもいくつかある (PDF)。

Googleの発表直後にAmazonは,AWS RDSがすでに2009年から,クラウド上でMySQLをサポートしている ことをユーザに対してアピールした。2012年にはOracle DatabaseとMicrosoft SQL Server も提供している。さらにAmazonは,AWS RDSのベータ終了を決定するとともに, "マルチAZデータベースインスタンスを対象に,月間ベースで99.9%のアベイラビリティ" というSLAでの一般提供を開始すると発表した。

価格を直接比較すれば,AWS RDS の方が対応する Google Cloud SQL のpay-per-hourオプションよりも低価格である。ただしデータストレージやデータ転送の料金など,他のコストについても考慮が必要だ。Google Cloud SQLでサポートするインスタンスは100GBまでだが,Amazon RDSは3TBまで可能だということもある。またGoogleはSLAを提示していない。

Postgresは両社とも提供していないが,Herokuの Postgres as a service on AWS など,サードパーティを経由すれば利用可能だ。

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