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持続可能なペース、どのように達成し改善するか

| 作者: Ben Linders フォローする 27 人のフォロワー , 翻訳者 徳武 聡 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2013年8月17日. 推定読書時間: 4 分 |

原文(投稿日:2013/08/15 )へのリンク

アジャイルマニュフェストの原則のひとつである持続可能なペースは組織にアジャイルを導入する上で最も重要だと考えられている。しかし、持続可能なペースを達成するのは難しい。チームの管理の方法や組織の文化が障害になるからだ。チームが速さを改善するとき、どのようにペースを改善して、新しいレベルの持続可能なペースに到達すればいいだろうか。

Christoph Baudson氏は持続可能なペースとは何かについてのページを作成した。氏はアジャイルマニュフェストにおける持続可能なペースという概念の起源から説き起こし、この定義を“もっとも広く受け入れられた定義”だとしている。

アジャイルのプロセスは持続可能な開発を推進します。スポンサー、開発者、ユーザは一定のスピードを維持することができます。

氏はなぜ持続可能なペースで働くことが大切なのか説明する。

残業時間の中でソフトウエア開発が行われる場合何が起きるでしょうか。いくつかの研究によれば、生産性は最初の1週間は強化されますが、その後、急速に低下し、最終的には週40時間働いた場合の生産性を下回ります。残業時間中は知らないうちに認知能力が劣化し、ミスと品質低下を引き起こします。

持続可能なペースとは気楽に考えて、ゆっくりとやることではありません。その反対です。エネルギーを注力し、力を回復するために休むのです。長期的には、エネルギーを賢く投資しなければなりません。優先順位を考慮しながら、自らの幸せを探るのです。

以前、InfoQは持続可能なペースについて「持続可能なペース」というのは週40時間労働を意味するのか?という記事や持続可能なペースとはなにか、どうやって達成するのかという記事で取り上げている。

sustainable pace – the fastest way to deliver softwareと題したブログ記事でNeil Killick氏は、持続可能なペースで働くことの重要さを例を使って説明している。氏はチームがひとつのスプリントで消化しなければならないユーザストーリーが増えた場合の影響について説明している。

チームにストーリーの消化をお願いすればするほど、品質に費やすことができる時間は少なくなります。ショートカットが行われるようになり、技術負債は増加しやすくなります。チームの文化や効率性も犠牲になり、開発も楽しくなくなるでしょう。頭も回らなくなり、チームがどうなるのかも予測できなくなるでしょう。

チームの速度を上げるために速度の計測を行うのは持続的なペースを損なうことだ、とSteve Ropa氏は説明している

速度をどうやって改善しようか議論しているチームをたくさん見ました。議論の結論はいつも同じです。目標値を設定してしまうのです。さらに悪い場合は、速度の上昇率を目標にします。この結果どうなるかは明らかです。まず、見積もりの精度を厳密にしなければならないので、麻痺してしまいます。見積もりをひとつでも失敗する余地が残されていないからです。さらに、見積もり多めに見積もろうとします。失敗が発生したときに対処できる余地を残しておくためです。このような状態になってしまったら、持続可能なペースを確保するどころか、プロセスとツールよりも人とインタラクションを重視するというアジャイルマニュフェストの原則にも添えません。

Derek Huether氏はプロセス改善のレッスンを書いている。もっと速く仕事をしようとする前はどのように働いていたのかを知る必要があるという。

私が何度も目撃した失敗は自分たちのプロセスを理解する前に物事を速く進めようとする組織です。立ち止まってプロセス全体を最適化してきたかどうか自問せずに、速度を追求しようとしても成功は長続きしません。最適化なしの速度追求は持続しません。

Avienaash Shiralige氏はsustainable pace: Does culture play any role at all?という記事を書いている。

持続可能なペースとはマラソンではありません。短い短距離走を繰り返すということです。止まって、エネルギーを蓄えて、振り返って新しく走り始める、ということを繰り返すのです。これを実現するにはある種のゆるみが必要なのは間違いありません。

氏はGeert Hofstede氏の研究に言及している。Geert Hofstede氏には権力格差の指標を計測した研究がある。“社会の権力を持たないメンバーが権力が不平等に分散されているのを許容する”度合いを測定した研究だ。この指標が高い国は持続的なペースを実現することが難しい。

問題や難点、アイディアや共通認識がオープンになっていて、自己生成的なチームが生まれるのを助け、ヒエラルキーを考慮しなくていい組織を構築するのは本当に難しいことです。文化やマインドセットと戦わなければならないからです。

文化は変えるのが難しいが、無視できない。

組織の文化の問題に対処しければ、アジリティを確保できません。

どうすればチームに持続的なペースを与えることができるのか。あなたはどのようにして速度を上げ、新しい持続可能なペースを確保したか。

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