MicrosoftがWindows Azure SDK 2.1 for .NETをリリースした。Visual Studio Server Explorerの拡張,仮想マシン,クラウドサービスなどを含むVMイメージがサポートされている。加えてサービスバス通知ハブがサポートされ,Visual Studioツーリングが改良された。PowerShellにはWebサイトやクラウドサービス,VMの管理を自動化するために新たなコマンドが追加される。さらに最新リリースでは,Visual Studio 2010と2012に加えて,Visual Studio 2013 Previewのサポート対象も提供される。
Windows Azure VM Galleryにも新しいイメージが追加された。Visual Studio Ultimate 2013 Preview, SharePoint 2013, SQL Server 2012 Express, Windows Azure 2.1 SDKをインストール済のイメージを使用すれば,最新ツールを活用したクラウド上でのアプリケーション構築が可能だ。
Visual Studio Server Explorerは再設計されて,すべてのサービスが認証情報とサブスクリプションファイルの管理機能を持つ単一のWindows Azureノード下に配置されるようになった。サブスクリプションやリージョンに基づいてWindows Azureサービスをフィルタリングしたり,クラウドサービス,デプロイメントスロット,ロールインスタンス,ストレージアカウント,仮想マシン,Webサイトのプロパティにアクセスすることも可能だ。
Windows Azure SDK 2.1 for .NETでは,仮想マシンの起動とシャットダウン,再起動,削除といった操作を,Visual Studio Server Explorer内で直接実行できる。シャットダウン操作は仮想マシンを停止する。VMが使用されない間,課金は行われない。その上,再起動も非常に簡単だ。ペアになった名前空間,統合サブスクリプション管理,サービスバスノードとWindows Azureノードとの統合などもサポートされる。今回のリリースでは,下記のPowerShellコマンドレットも新たに追加される。
- 中国インスタンスとWindows Azure Packのサポート
- 環境構成
- 仮想マシン
- クラウドサービス
- Webサイト
- ストレージ
- SQL Azure
- サービスバス
Azure SDKの最新リリースには,Emulator Expressという新たなオプションが含まれている。これはVisual Studioを起動して,管理者権限のない一般ユーザとしてクラウドサービスをローカル実行できるようにするものだ。またWindows Azure Notification Hub では,ハブの生成,更新,削除をコードを使って実行することができる。さらにデバイス登録の管理,Windows StoreやWindows Phone 8,iOS,Androidへのプッシュ通知の送信も可能になる。
Visual Studio Team Foundation Service (TFS)もアップデートされて,自動ビルドやテストなど,Windows Azure SDK 2.1の機能が追加されている。