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Amazonがリザーブドインスタンス利用のフレキシビリティを大幅に拡大

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原文(投稿日:2013/10/22)へのリンク

AmazonはEC2ユーザに対して,リザーブドインスタンス(Reserved Instance, 長期的な契約期間と引き換えにコンピューティングのレートを低くしたもの)のインスタンスタイプ変更を可能にすると発表した。

この機能は,各インスタンスファミリ(m1, m2, m3 または c1)内でユニットを相互に交換可能にすることで実現される。スモールインスタンスを1ユニットと換算して,バイナリサイズとしては最大エクストララージ×8(64ユニット)まで拡張可能である。これにより,キャパシティ利用と料金に関するAWSユーザの選択の自由度はさらに拡大される。

9月に発表されたリージョン内でのアベイラビリティゾーン間ポータビリティの実現,EC2-classicからVPC(Virtual Private Cloud)への移行に加えて,EC2リザーブドインスタンスにサイズ面でのフレキシビリティが加わったことになる。2013年3月以降,VPCを使用するための追加料金は不要になったが,IPsecゲートウェイNATインスタンスなどの関連サービスには追加料金が必要だ。

インスタンスの実行状態に関わらず使用料を必要とするのが "重度使用(heavy utilization)" リザーブドインスタンスに限られている点にも注目すべきだ。中度および軽度使用のサービスは,多数のインスタンスを利用はするが,常に実行していないユーザに向いている。この場合の "使用度" は,インスタンスが実行されている間の負荷状況とは関連していない。このように散発的なワークロード用に提供されている唯一のインスタンスタイプは t1.micro だが,リザーブドインスタンスのメニューには含まれていない。

サイジングが変更できることは,インスタンス展開の柔軟性を大幅に拡大するものの,固定値が基本であることに変わりはない。従ってVerisonの新しいパブリッククラウド などの競合サービスには,任意サイズのインスタンスタイプを提供することでユーザにアピールする余地がありそうだ。またAmazonは,サービス全般で時間毎課金に固執していて,GoogleやMicrosoftのような毎分課金にはいまだ対応できていない。課金単位を細分化すれば,短時間のワークロードを実行するユーザにとって特に便利であるだけでなく,長時間使用するユーザに対しても,全体として若干ではあるがディスカウントを提供できるはずだ。

サイジングとロケーションの柔軟性が向上することは,ユーザ間のアロケーション再販が容易になるという意味で,Cloud Options (元 Strategic Blue) のようなクラウドブローカにも役に立つはずだ。Cloud Exchange (DBCE) をローンチしたDeutsche Börseや,IaaS(Infrastructure as a Service) Marketplaceで 6fusionと提携 したChicago Mercantile Exchange (CME) など,仲介マーケットは加熱の兆しを見せている。

さらに流動的なIaaSマーケットにおいては,ユーザが価格とコミットメントのベストマッチを見出す上で役立つだろう。ただしクラウドの価格競争の徴候は見られない。MicrosoftやGoogleなどのサービスプロバイダが自社のインスタンス料金をAmazonに合わせているためだが,一方でいずれのプロバイダも提供サービスの柔軟性不足に苦慮している。まったく新しい機能を構築するには,必要な時間と資金があまりにも大きすぎる。先日の Om Malik氏とのインタビューでJoyent創立者のJason Hoffman氏は,インスタンスの価格が "2009年当時に比べて83%ディスカウントされている" 一方で,"内部的なコスト低下率は98%" である,とコメントしている。この間にIaaSは,ムーアの法則に沿って低下する設備コストにユーザ向け価格が追い付いていないことによって,従来よりも利益率の高いビジネスになっている。

Amazonはまた,スポットインスタンスの面白いユースケースの発見を競う EC2 Spotathonの第2回 もローンチしている。スポット価格オークションは,Amazonなどクラウドサービスプロバイダによって,予約済インスタンスとデマンドインスタンスが使用した後に残るキャパシティの販売手段として利用されている。時間的制約の少ないワークロードを持ったユーザは,スポット価格の安いものを利用することで,インフラストラクチャの利用コストを大幅に削減することが可能になる。昨年の勝者 は,科学用の高パフォーマンスコンピューティング用のPaaSであるPiCloudと,高頻度のトレードアルゴリズムのバックテスト用アプリケーション OptiSpotterを提供するPrinceton Consultantsだった。

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