開発者はApache Cordova 3.3.0を使って、ChromeアプリをAndroidとiOSにデプロイできるようになった。
AdobeがPhoneGap 3.3をリリースしてから6週間、Cordova 3.3.0がPhoneGap Buildで利用可能になった。Android KitKatのサポートに加えて、Cordova 3.3.0には、AndroidにおけるChromeからのリモートWebViewdデバッギング、iOSにおけるSafariを使ったリモートデバッギングのサポートも追加された。リリースノートにはサポートするOSの詳細(iOS、Android、Windows)が含まれている。Cordova 2.5.0と2.7.0は近い将来サポートされなくなり、Blackberry、WebOS、Symbian開発者はバージョン2.9.0を使うよう推奨されている。
去年の9月に、GoogleはデスクトップにデプロイできるChromeアプリケーションを生成できることについて発表した(アプリのサンプルがここにある)。これらのアプリはWindows、Mac、Linux上で、オンラインもしくはオフラインモードで動かせる。最近、GoogleはCordova 3.3.0を使って、ChromeアプリをAndroid、iOSといったモバイルプラットフォームにまで拡張した。
開発者がモバイル向けのChromeアプリを作るためには、Node.jsと、Android向けにJDK 7、Android SDK 4.4.2、Apache Antを、iOS向けにXcode 5、ios-deploy、ios-simをベースとしたツールチェーンを利用して、Cordovaによってアプリケーションをネイティブシェルにラップし、それからGoogle PlayもしくはApple App Storeに公開する必要がある。
次のChrome APIがモバイルアプリ向けに利用可能になっている。
- identity - パスワードプロンプトなしにOAuth2を使ってユーザをサインインする
- payments (現在のところAndroidのみ) - モバイルアプリ内で仮想グッズを販売する
- pushMessaging - サーバからアプリにメッセージをプッシュする
- sockets - TCPおよびUDPを使ってネットワーク上にデータを送受信する
- notifications (現在のところAndroidのみ) - モバイルアプリからリッチな通知を送る
- storage - キー・バリューデータをローカルに格納、取得する
- syncFileSystem - Google Driveを使ってファイルを格納、取得する
- alarms - タスクを周期的に実行する
このほか、開発者は膨大なCordova APIを利用して、さまざまなネイティブ機能にアクセスすることができる。