Windows Phone Storeの認証およびポリシチームは,開発フェーズ中に開発者が犯すことの多い規約不履行に関するリストを公開した。アプリケーションのリリース遅延の原因やコスト要因ともなる,そのようなエラーを回避するためのステップも合わせて提供している。まず第一の要件は,アプリケーションのスクリーンショットに関するものだ。スクリーンショットにはエミュレータのクロムやフレームレートカウンタ,あるいは修正前後を問わずデバッグ情報を含んではならない。またWindows 8 SDKには,WVGA,XVGA,720pの解像度を持つエミュレータが添付されている。スクリーンショットの取得には,このエミュレータに組み込まれたスクリーンショットツールを使用する必要がある。
さらにWVGA解像度のスクリーンショットは,XVGAスクリーンショットを自動的にWVGAの解像度にスケールダウンしてくれる,Dev Centerの機能を使用して取得することが必要だ。さらにローカライズしたアプリを提供する場合は,サポートする言語それぞれのスクリーンショットを含めなければならない。
ログイン認証の必要なアプリを提出する場合には,Dev Centerに提出資料する認定資料にダミーアカウントに関する詳細を添付して,評価チームがアプリケーションの完全なテストを行えるようにする必要がある。この情報を提供しないアプリケーション申請は拒否され,再申請を求められることになるため,結果的にアプリのリリースが遅れることになる。
開発者としては,BugSenseやLittle Watsonなど,処理されない例外の遠隔データを収集可能なツールを活用して,テストフェーズ中にアプリが予期せず終了することを回避する措置を取ることも必要だ。
Visual StudioやApp Studio,Apache Cordovaには,アプリケーションで利用可能なアイコンとタイル画像が提供されている。しかしデフォルトイメージは必要なサイズのみをピンポイントで用意しているので,Microsoftでは,自分で用意したイメージで置き換えることを推奨している。
Microsoftによれば,「戻る」ボタンがアプリをクローズするのはメインページのみでなければならない。それ以外では,前のページに移動するのみにする必要がある。開いているダイアログとソフトキーボードをクローズすることも必要だ。
Microsoftは開発者に,サポート対象の言語それぞれに対して,組み込みのエミュレータを使用して,ローカライズされたアプリの説明を添付することを推奨している。さらに「明るい」テーマと「暗い」テーマの両方でプロパティを表示可能なように,アプリを開発する必要がある。Visual Studioを使用していれば,開発ステージからこれらのテーマを簡単に切り替えることが可能だ。
Windows Phone Store認証およびポリシチームのMike Francis氏は,現在のアプリのテーマをテストするために必要なコードを,windowsアプリ品質向上のヒントと合わせて提供している。