jQuery FoundationのプレジデントDave Methvin氏は先週、jQueryは"2015年のどこかで"Internet Explorer 6とInternet Explorer 7をサポート対象外にする予定だと、公式のjQueryブログで表明した。
Methvin氏はMicrosoftがWindows XPのサポートを終了することを受けて、jQueryコミュニティで"ブラウザーサポートの変更に関して長期の通知"をすることにしたと述べた。
この変更は、jQuery 1.13リリースに繋がっていく。1.12リリースは、Microsoft Windowsのデフォルトブラウザーを正式にサポートする最後のバージョンになる。
リリース1.12は、もう機能要求やバグフィックスを受け付けない。IE 6/7に関する深刻な問題のみ、今後のパッチリリースの提供で修正される予定である。Opera 12.1xとSafari 5.1についても同様である。
リリース1.13では、IE 8以降のみサポートされる。この決定によりjQuery 1.13以降では、古いInternet Explorer への特定の対応やパッチを除去することができる。公式のjQueryブログでは、これらを除去は"コードベースをシンプルにするために"行われると述べている。
このサポート定義にあたり、Methvin氏はjQueryプロジェクトの現在のテストポリシーを参照する。
“テストされていないコードは破損したコードである”という前提のもと、jQueryコアチームは、ブラウザーに対して定期的にユニットテストを実行した場合、私たちは完全にそのブラウザーをサポートするという。
[...]
私たちがブラウザーや環境で常にユニットテストを実施することで、高品質なサポートを継続することができる。しかし私たちは、すべての普及している環境のブラウザーを妥当なレベルでのサポートを提供しようとしている。最優先事項は、ブラウザーがエラーをスローしないことである。古い、またはレアなブラウザーには、モダンブラウザーと全く同じAPIの結果を提供する優先度は下げている。
jQueryはもっとも人気のある、インターネット上のブラウザーAPIを抽象化する、互換性と機能を抽象化するライブラリーのひとつである。2000年代半ばに迅速にWeb開発者のほぼ標準に発展していった。内部ポリシーや内部で使用されるアプリケーションで、多くの企業や世界中の組織は、Internet Explorerに固執している。
開発者コミュニティーは、jQueryプロジェクトの決定に感謝している。"@jqueryはついにIE6とIE7をサポートしなくなった!" - (@bythegram)のようなツイートは珍しくない。一部の人々はIE8をすぐにでもなくすことを願っている。これは、jQueryの発表に対するT.J. Crowder氏のユーザーコメントである。
それがよりよい物であると信じています。
来年か再来年には、私たちはIE8に別れを告げることができるでしょう。きっと。