PhoneGapがアプリケーションのテストツールであるPhoneGap Developer Appをリリースした。このツールは、アプリケーション開発時のテストにおいて、SDK一式やコンパイル、コードの署名が必要ないというものである。なお、GapReloadと組み合わせたLiveReloadも同じことを行うことができる。
このアプリケーションを使うには、PhoneGap CLIを開発マシンに用意し、iOS App StoreもしくはGoogle PlayからPhoneGap Developer Appをインストールする必要がある。なお、近日中のWindowsサポートが期待されている。モバイルアプリケーションに特化したPhoneGap CLIのserve
コマンドを実行することによって、開発マシンがサーバとなり、WiFi経由でPhoneGapアプリケーションとペアになる。サーバはコードの変更を監視し、ネイティブのコンパイル処理やコードの署名なしに、自動で端末に変更内容を送信する。AdobeのPhoneGap開発者であるRaymond Camden氏によると、このことは、WindowsマシンからiOSアプリケーションをテストすることをも可能にするという。
個別にインストールせずに済むように、PhoneGap Developer AppにはPhoneGapの主要なプラグインが同梱されている。なおShazron氏は、Adobe社はこのところアプリケーションのオープンソース化を推し進めており、そのため、サードパーティ製プラグイン追加の拡張が可能であると述べた。
現在、コードの変更やデバイスへの転送の際にアプリケーションページが再読み込みされる。なお、Camden氏によると、Developer AppとSafariもしくはChromeのリモードデバッガを同時に動かすことはできないが、Weinreは動作するという。
同じようなことをする他の方法としては、LiveReloadとGapReloadというオープンソースのアプリケーションを組み合わせる方法がある。LiveReloadはWebアプリケーションで動作し、iOSデバイスとWindowsにコードを転送できる。このツールの父であるAndrey Tarantsov氏によると、次のバージョンでAndroidサポートが入るという。GapReloadは、PhoneGap/Cordovaアプリケーションのサポートに特化したLiveReloadプラグインである。LiveReloadよりも優れている点としては、ページのリロードのためにコードを変更する必要がないという点である。Sebastien Paul氏は、「CSSファイルを編集しても、LiveReloadならページを全更新する必要がなく、すぐさま新しいルールを適用します。これは本当に便利です」と述べている。