新たにFacebook配下になったOcculusVRが、RakNetライブラリを買収して修正BSDライセンスでGitHubに公開したと発表した。OculusはRakNetのことを「使いやすさとパフォーマンスを目指して設計された、総合的C++ゲームネットワーキングエンジン」だと説明している。
RakNetは、AutoPatcher、暗号化されたコネクションのサポート、オブジェクトレプリケーション、リモートプロシージャコール、音声コミュニケーションなど、開発者が利用できる機能を多数提供している。
RakNetはPluginInterface2.hに定義されたインターフェイスを介した追加プラグインをサポートしており、独自プロジェクト向けの拡張を簡単にサポートすることができる。どのようにTelnetもしくはRakNetのプロトコル経由でサーバをコントロールできるかを示すため、Command Consoleが提供されている。パブリックリリースのAutoPatcherはデフォルトのサンプルでPostgreSQLをサポートしているが、セルフスケーリングバージョンは要求の増加に応じた追加のサーバにRackspace Cloudの利用をサポートしている。
NATパンチスルーはSteamを使っていないプロジェクトがファイアウォールやルータが存在していても接続を可能にする。この他、アプリケーションによるメール送信やオペレーションの最後の瞬間のミニダンプの保存を可能にするCrash Reporter機能などもある。
RakNetの作者であるKevin Jenkins氏が機能の概要を説明したビデオを作っているが、これは2010年に作られたものであり、パブリックリリースとはいくつか違いがあることに注意しよう。