TIBCOは、組み込みリポート、可視化、アナライズを含む JavaScript ライブラリである Visualize.jsを TIBCO Jaspersoft 5.6 の一部としてリリースした。Visualize.js はインタラクティブな HTML5 JasperReport Server レポートと可視化に組み込まれていた JavaScript API フレームワークであり、Jaspersoft BI Enterprise/Professional にバンドルされており、更に Jaspersoft BI Express にアドオンとして組み込まれている。JasperReports Server Community Edition や JasperReports Library ではサポートされておらず、単独で図表のライブラリとして利用することはできない。
Visualize.js がリリースされるまで、Webアプリケーションに JasperReports を組み込むには二つの方法があった。もっとも単純だが順応性の高い方法は iframe を利用する方法だ。もう一つの方法は、可視化に関するすべてのコーディングを行うことで機能と順応性を提供する REST API を利用する方法だ。Visualize.js は三つめの選択肢として、他二つよりコーディング量が少なくレポートを簡単に組み込む方法として紹介されている。Visualize.js はレポートの表現、応答性、リポジトリへのアクセスにに注力されている。WEB開発者は JavaScript, JSON, CSS を利用することで、JasperReport の可視化と解析を組み込むことができるようになる。
Visualize.js に対して、開発者は平文かSSOトークンを利用してログインできる。Visualize.js はフォルダ、レポート、データソース、ファイル、クエリといったリソースを検索するための API を提供する。また、Visualize.js は一つのページ内で複数のレポートを表示させるAPIも提供している。レポートはソート、フィルタ、ページング、ドリルダウン、エクスポートといったユーザのインプットに対する一般的なコントロールを提供する。更に、レポートのイベントに対するAPIも提供しており、実行中のレポートに対する視覚的なフィードバックを与えることができる。レポートの操作感はCSSを利用してカスタマイズすることが可能である。更に、Visualize.js は CSS 診断ツールを提供しており、様々な CSS ライブラリをロードした際にどのようにレポートに反映されているかを確認することができる。
学習を開始するには Visualize.js - Getting Started のサイトで始めることが可能だ。JasperReports 5.6 Server の商用版がインストール済の場合、http://{jasperserver}/jasperserver-pro/client/visualize.js の記載で Visualize.js を追加することができる。更に学びたい場合、Visualize.js: An Introductionの動画とJasperReports Server Programming Guideの記事を閲覧可能だ。