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2015年2月からiOSは64ビットサポートが必須になる: メリットと問題点

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原文(投稿日:2014/11/11)へのリンク

Appleは、2015年2月1日からすべてのAppストアへの申請は、64ビットサポートとiOS 8 SDKでのビルドが必要になると発表した。新しい要求は、新しいアプリと既存アプリの更新など、新しい申請にのみ適用される。

Appleは昨年、iPhone 5sのApple A7チップにおいて64ビットアーキテクチャを導入した。今年のはじめにAppleは、iPhone 6と6 Plusで64ビットARMv8 アーキテクチャの変種であるA8を導入し、より強力なA8XをiPad Air 2に導入した。

ArsTechnicaによると、"Apple A7は64ビットコードを32ビットコードと比較して30%高速に実行することができる。A8は、40%以上高速に実行することができる。"すべてのアプリを64ビットモードで実行した場合のそのほかの利点としては: このケースでは、32ビットと64ビットバージョンのSDKフレームワークを読み込む必要がないため、全体のメモリ使用量を削減することができる。

64ビットサポートを有効にする一般的なケースは、32ビットと64ビットの両方を持つシングルバイナリにするためには、"'Standard architectures'のデフォルトXcodeビルド設定を使用するだけである"とAppleはいう。

それにも関わらず、一定のルールに従って書かれているコードは、64ビットにシームレスにコンパイルされる。Appleは、ポインターをintegerへのキャスト、NSIntegerとCGFloatをC組み込み型への変換、データ構造体の32ビットアラインメントであると仮定など多くの危険なプログラミング挙動をリストにした64ビット移行ガイドを提供している。

さらに64ビットへの移行は、64ビットのみをサポートするサードパーティーフレームワークの古いバージョンを使っている開発者にとっては、必ずしも望んだとおりにはならず、頭の痛い話になってしまう。

2014年10月時点では、Twitter, Facebook, Instagramのようなメジャーな多くのアプリはまだ64ビットをサポートしていないとArsTechnicaは報告している。

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