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カンバンのフローマネージャは変化を触媒する

| 作者: Ben Linders フォローする 20 人のフォロワー , 翻訳者 徳武 聡 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2014年11月16日. 推定読書時間: 4 分 |

原文(投稿日:2014/11/03)へのリンク

企業が仕事の視覚化のためにカンバンを利用するのは、もったいないことだとMatthew Philip氏は言う。フローマネージャという役割を導入することで、チームは反省をし問題に対する解決策を見つけやすくなる。それによって企業に変化が伝播する。

Matthew氏はwhat is a flow managerというブログ記事で自身の考えを表明している。氏はカンバンの評価をより深く実践することで、チームは改善への関心の大きさに気づくものの、何からどう手をつけていいのかわからない状態になってしまうことを説明する。そこで、フローマネージャという役割が必要になる。チームを助け、変化を伝播させるサーバントリーダーだ。

改善に対する意図と規律のある手法を提供してくれる誰かを求めていました。フローマネージャは、忙しすぎて改善に注力できないと考えているチームの変化の触媒になります。(…)フローマネージャは悪い習慣の打ち消し役なのです。

Lean Kanban FranceカンファレンスでMatthew Philip氏はフローマネージャを試験的に導入した経験やカンバンのより深い理解について発表を行う予定だ。InfoQは氏にインタビューをして、カンバンを視覚化のためだけに使うこと、フローマネージャという役割を実装して組織に変化を伝播させることについて話を聞いた。

InfoQ: LKFRカンファレンスでは、視覚化のためだけにカンバンを使っているチームはなぜもったいないのかについて話すようですね。詳しく教えてください。

Matthew: カンバンの良い点は、簡単に始められることです。今やっている方法で仕事を視覚化することで始められます。今の市場が提供するツールは成熟しているので、さらに簡単になっています。しかし、欠点もあります。仕事を視覚化するということは、とても重要で価値のあることですが、それが、多くのソフトウエアデリバリの実践(テスト駆動開発や機能横断チーム)の単なるひとつということになってしまうと、カンバンを実践する深い理由を喪失してしまい、カンバンの他の実践や原則、価値とどのように関連しているのがわからなくなってしまいます。

InfoQ: カンバンを深く実践するためには、どのようなことをすればいいのでしょうか。例を教えてください。

Matthew: Asynchronyで行ったのは、カンバンについてチームとリーダーを教育しました。特に私たちがカンバンを好きな理由の背後にある"なぜ"に着目しました。この教育は、Mike Burrows氏、Håkan Forss氏、Pawel Brodzinski氏らが開発した、価値を基礎においた、カンバンの深さの評価軸を通じて実践しました。教育を受けた人は"カンバンがこんなに深いものだとは思わなかった"という反応をしました。加えて、私たちはフローマネージャという新しい役割を導入してみました。新しい気付きを獲得し、チーム内に変化を生み出すためです。

InfoQ: フローマネージャについて詳しく教えてください。

Matthew: まず始めに、InfoQの3 years of Kanban at Sandvik IT: The Story of an Improvement Journeyという記事で、私たちに着想を与えてくれたChristophe Achouiantz氏に感謝したいと思います。氏は、チームが自身の方針を反省し実践したり、例外について議論し行動を起こしたり、創造的な解決策を見つけるための実験をすることを支援するのが、フローマネージャの目的だと説明しています。フローマネージャは啓発し、チャレンジし、コーチングします。カンバン的思考と改善をチーム内で広めるのが、フローマネージャの役割であり、フローを見て、現状に満足しない目をチームに与えます。

InfoQ: 企業はどのようにしてフローマネージャという役割を作ればいいのでしょうか。何が必要でしょうか。

Matthew: まず、何らかのレベルの改善に興味を持ったチームがあることが重要です。私たちが誰にも評価を強制せずに、チームとリーダーにサービスとして提供したのはそのためです。カンバンは抵抗を回避するように設計されているので、チームに私たちを"招待"させるのに便利であることがわかりました。最初の段階では、懐疑的な人もいましたが。私たちはチームにカンバンのシンプルな概観を提供することから始めました。氷山の一角と比較したのです。システムの大部分は表層の下に埋まっており、仕事を視覚化すること以上のものがあります。チームが改善の余地に気付き、しかし、何から手をつけていいのかわからないという場合、カンバンの原則と価値を教育する人が必要です。カンバンを単に実践するだけでなく、チームが変化を自分のものにするための方法を示す必要があります。私たちはMikeの新しい本であるKanban from the Insideという本に依拠して、知識の普及をはかっています。

InfoQ: ブログでは、"フローマネージャはチームの変化の触媒である"と書いていましたね。どういうことでしょうか。

Matthew: 顧客に対して素早く高品質なデリバリを行うことを指向する私たちのような企業で仕事をする場合、プロセスの品質を常時気にすることなく、製品の技術的洗練にフォーカスしています。その仕事に注力するあまり、継続的な改善も自分の仕事であることを見失ってしまいます。素早く成長しているので、なるべく多くの人になるべく速くこの事実を伝えようとしています。フローマネージャという実験はそのための試金石なのです。

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