JetBrainsのIntelliJ IDEAをベースとするIDEのWebStorm 9は,MeteorやReact, Polymer, PhoneGap, Ionicをサポートするなど,数多くの新機能や拡張機能を備えている。
重要な機能のひとつが,クライアントあるいはサーバ側のJavaScriptアプリケーション開発のフレームワークであるMeteorのサポートだ。Meteorのプロジェクトテンプレート,構文の強調表示,コード補完,限定的なナビゲーションの他,クライアント側とサーバ側コードを実行およびデバッグする統合機能を備えている。
WebStorm 9はさらに,ReactライブラリとそのJSX文法もサポートする。その内容は,Reactコンポーネントと組み込みJavaScriptコードの両方に対応するコード補完,一般的な構文強調表示,限定形式でのナビゲーションとリファクタリングといったものだ。
WebStorm 9においてまず注意を引く,3つめのフレームワークはPolymerである。構文強調,カスタム要素のインポート,Polyfill,レイアウト属性といった内容だ。
WebStorm 9はPhoneGapやCordova, Ionicといった,数多くのハイブリッドモバイルフレームワークを統合することで,エミュレータ内での開発と実行,iOSあるいはAndroid端末へのアプリのデプロイを可能にしている。
spy-jsではNode.jsアプリのデバッギング機能が拡張され,子プロセスや,generatorあるいはyieldといったEmacsScript 6の機能がサポートされるようになった。Node.jsアプリのコードが変更されると,ホットスワップあるいはサーバ再起動時に自動更新が実行される。
JetBrainsの最新JavaScript IDEが提供する他の機能は,次のようなものだ - タスクの実行とデバッグのためにGulpを統合,Dart公開サーバの統合,ESLintとJSCS(コードスタイルチェッカ)のサポート,拡張CSS3サポート,コードベースで作業するためのスクラッチファイル。