公共部門や連邦機関向けに排他的に設計されたクラウドプラットフォームである Azure Goverment を、Microsoft が一般公開した。
2014年3月開の Microsoft Federal Executive Forum で宣言された Microsoft Azure Government が一般公開された。100以上の政府利用者、政府顧客、ソリューションプロバイダがプラットフォームのテストと評価を実施してきた。
Microsoft Azure の Partner Director かつ Program Management の Tom Keane 氏によると、Azure Goverment は以下の機能があるとのことだ。
- 独立性 – ネットワーク、ソフトウェア、ハードウェア、データセンタを含む Microsoft Azure Government のインフラは物理レベル/論理レベルで独立しており、標準規格を満たす。
- コミュニティ – Azure Government は連邦、州、地域、部族の政府機関と彼らのソリューションプロバイダ、国防総省のみに制限されている。
- セキュリティ – データセンタは物理、論理、手順の制御でセキュリティを担保しており、データセンタのセキュアなアクセス制御、他者同伴時の検査、監視カメラ、ケーブル保護といった重要な制御も行っている。すべてのセキュリティ制御は監視されログが取得されている。
- 個人監査 – 経歴を監査されたアメリカ合衆国職員によってオペレーションとサポートが実施される。人事部は500マイル以上離れた Service Operating Centers (SOCs) に拠点が存在する。
- アメリカ合衆国本土( Continental United States ) – 顧客データ/コンテンツ/組織データ(格納済、データ送信中)の全て、ハードウェア/ネットワーク/他の物理インフラの全てはアメリカ合衆国本土に存在する。
- 事業継続 - 本データセンタは他のクラウドサービスと地理的に500マイル以上離れている。これにより、地理冗長化と地域間の統合が可能になり、事業継続とディザスタリカバリをサポートする。
- アメリカ合衆国東海岸 – ワシントン D.C. や周辺地域への高速通信を提供するため、Azure Government は顧客に近い地域であるアメリカ合衆国東海岸を所有している。
Azure Government では、IaaS/PaaS/ストレージ/VNET/Azure Active Directory/SQL DB といった主要な Azure サービスを伴っている。 クラウド上でのディレクトリサービスである Azure Active Directory は、公共機関における利用者のために名前空間を物理と論理での独立させることを求められている。
Azure Government の更なる詳細については http://azure.microsoft.com/en-us/features/gov/ で確認できる。