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DockerをサポートするApache Aurora v0.7.0がリリース

| 作者: Daniel Bryant フォローする 634 人のフォロワー , 翻訳者 吉田 英人 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2015年3月16日. 推定読書時間: 4 分 |

原文(投稿日:2015/02/22)へのリンク

Apache Auroraコミュニティは,Mesos用フレームワークであるApache Auroraのバージョン 0.7.0-incubatingをリリースした。長期間稼働するサービスとcronジョブの機能をプラットフォーム上に実現する。今回のリリースでは,Dockerインテグレーションのベータ版の提供,Auroraコマンドラインクライアントv2の公式サポートに加えて,大規模環境で実行する場合のパフォーマンスが向上した。

Apache Auroraは,Mesosクラスタマネージャ上で動作する,サービススケジューラフレームワークである。Mesosの持つスケーラビリティや耐障害性,リソース分離などを活用するために,マイクロサービスアーキテクチャで使用されるサービスの長期継続稼働を実現し,自動ロールバックの可能なローリングアップデート,リソースクオータ,サービス登録といった機能を提供する。Auroraは現在,Apacheのインキュベータプロジェクトのひとつである。

Apache Auroraブログには,Dockerコンテナランタイムについて,アプリケーションのパッケージと管理手段として急速に普及した,アプリケーションのスナップショット作成や,データセンタ内のさまざまなマシンへの展開を容易にするテクノロジである,と紹介されている。Aurora 0.7.0リリースではコンテナの抽象化が新たに導入された。Dockerだけでなく,今後現れるであろう新たなコンテナテクノロジについてもサポートできる。これにより,Auroraクラスタ内でDockerイメージを実行することが可能になった。

最初のリリースとなるDockerとの統合機能は,実験的とされていて,公式にはベータ版としてのリリースとなる。Apache Auroraのブログでは,実際に運用している企業からの,IRCあるいは適切なメールリストによるフィードバックを求めている。Mesosコア内のネイティブなDockerサポートは,Mesos 0.20.0リリースで新たに導入された機能だ。

過去数回のAuroraのリリースには,基本部分から書き直されて,よりシンプルで使いやすくなった,新しいv2コマンドラインクライアントが含まれていた。Aurora 0.7.0リリースではそれが公式にリリースされ,オリジナル版は完全に削除されている。ブログには,以前のバージョンのクライアントは,0.6.0-incubatingリリースで廃止された,と記されている。

クライアントもヘルプ出力表示が改善されて,さらに使いやすくなりました。aurora -hと入力するだけで,利用可能なコマンドの一覧とガイダンスが表示されます。クライアントコマンドの使用方法も文書化され,ジョブ管理に有用な情報が提供されています。

ブログにはさらに,Auroaチームにとってパフォーマンスが継続的に重要な領域であること,Auroraクラスタの開発では,数千台のマシンで稼働する数千万のタスクを使用して計測が行われていること,などが記されている。特にv0.7.0リリースでは,タスクをより効率的にプリエンプトするAURORA-121と,スナップショットの複製によってGCのパフォーマンス問題を解決したAURORA-930という2件の改良によって,大規模クラスタでのパフォーマンスが大幅に改善された。

AuroraはTwitterなど,いくつかの企業で実務に運用されている。2010年にAuroraの開発を始めたのは,同社研究チームのBill Farner氏だった。Twitterなどのプラットフォームでは数万台のマシンが運用され,数百人の技術者が毎日ソフトウェアをデプロイしていると,同社の技術ブログにはある

このような環境では,オートメーションが重要です。Auroraは,さまざまな種類の障害に対して,サービスを継続的に稼働させるソフトウェアです。エンジニアに負担を掛けない,自動化された方法で,これらサービスの生成と更新を行ってくれます。

その後,Twitterの技術者チームは人数も増えて,Auroraに直接寄与できるようになった。そして広告配信プラットフォームなど,同社の基幹サービスをホストするためにAuroraフレームワークが使われ始めたのだ。Twitterのエンジニアリングブログには,現在,同社のステートレスサービスすべてと,既存サービスの大部分がAurora上で稼働している,と記されている。

Auroraはプラットフォームの稼働を維持するだけでなく,クラスタの利用推進の役割も果たしてきました。これによって,従来よりも多くのアプリケーションを,数少ないサーバで実行することが可能になりました。その結果として,効率が向上すると同時に,コストを削減することもできたのです。

Apache Auroraのブログには,同プロジェクトの採用数とコントリビュータ数が引き続き増加していること,Apacheインキュベータからの卒業に向けて,次のステップについての議論が開始されたことなどが述べられている。インキュベータ卒業の決議案は,開発者メーリングリストを通じてAuroraコミュニティに公開され,現在は投票が行われているところだ。

Apache Aurora v0.7.0リリースは,プロジェクトのWebページからダウンロード可能だ。リリースノートはすべて,リリースのCHANGELOGに記載されている。Apache Auroraコミュニティが毎週月曜日の午前11時(太平洋時間)に開催するIRCミーティングでは,IRCあるいは適当なプロジェクトメールリストを通じたユーザからのフィードバックを募集している。

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