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ステップバイステップで改善するには安全さが必要

| 作者: Ben Linders フォローする 28 人のフォロワー , 翻訳者 徳武 聡 フォローする 1 人のフォロワー 投稿日 2015年3月2日. 推定読書時間: 6 分 |

原文(投稿日:2015/02/12)へのリンク

OOP 2015カンファレンスでColin Hood氏が要求工学プロセスの定義と首尾よく反復開発を展開することの間にあるギャップについて語った。氏はステップバイステップで進めることで要求工学を改善できること、人々が一歩踏み出すには相対的な安全さが必要だという。

変化を成功させるには、人々の心理的なニーズに注意を向ける必要がある。Hood氏は次のようにいう。

変化にとって、人が最も大切な要素であると考える必要があります。変化がもたらす不安と変化に対するモチベーションを考える必要があります。忙しい人にその人にとって何に利益もない仕事をお願いする場合、リアクションは明らかです。しかし、リーダーが技術的な変化だけを変化だと思っているので、変化を促すことに失敗してしまいます。

Hood氏は変化の障壁について説明する(Shein氏とLewin氏に基づいて)。

  • 現在に対する不快感の欠如。新しいことに対する恐怖。
  • 過去に適用できなかった情報の無視。
  • 変化に対する心理的な安全性の欠如。アイデンティティや地位を失うことに対する恐怖。

組織の変化をステップバイステップの改善として実行できるように管理可能な部分に分ける必要がある。Hood氏によれば、各ステップには相対的な安全さ、成功の見込み、リスクをとるための十分な理由が必要だ。

Hood氏はスクラムにPlan Do Study Act (PDCA)をマップする方法を説明している。Planのためには、チームは次の一歩について合意する必要がある。Doにはサポートが必要だ。そして、振り返りのミーティングがStudyだ。実行がどのようになって何をそこから学ぶべきかについて反省するからだ。Actは、振り返りから生まれる。例えば、振り返りをやらなかったら、アクションを起こさなかったらどうなるだろう。Hood氏は振り返りの重要さを示し、振り返りの行い方、振り返りを踏まえた実行について説明する。

InfoQはHood氏にインタビューをして、相対的な安全さを伴うステップバイステップの改善について、安全な感じが増加することについて、安全の問題がアジャイルへの変換でなぜ問題になるのか、アジャイルを使って要求工学とマネジメントを実践することについて話を聞いた。

InfoQ: あなたはステップバイステップの改善をするには相対的な安全さが必要であると言っていますね。これはどのような意味でしょうか。

Hood: 人はリスクをとる価値があるかどうかをかなり正しく考えています。また、成功した場合に得られるものが多いので、すべてを賭けようとする人もいるかもしれません。失敗の結果が厳しすぎるのでリストを取る価値のない場合もあるでしょう。

普通、私たちが仕事で直面するリスクはそれほど過激なものではありません。しかし、ある人にとってはかなり過激な場合もあります。例えば、失敗して仕事を失うことにリスクを感じる人もいます。

相対的な安全さは結果を心配せずに新しいことに挑戦するときに安心感を感じる場合に生まれます。普通、これを達成するにはふたつの方法があります。新しいことに挑戦する場合のリスクを低くすること、そして、変化しないとものすごく危険な状態になるようにすることです。

もし、企業のトップが変化がなければ企業が3日でなくなってしまうと説明すれば、ほとんどの人は新しい働き方を準備するでしょう。例えば、飛行機が離陸するときの安全についてのアナウンスは無視されますが、パイロットが"墜落しています。私の指示に従えば助かります!"と言えば、もちろん注目が集まります。

普通の職場で、このやり方によってリスクから自由な環境で学習することができるようになるのを私は見てきました。

InfoQ: 安全な感じの増やし方を示した、企業での新しいプロセスや実践の導入例を教えてください。

Hood: コーチングはとても重要です。トレーニングによってスキルや知識を身につけることができます。しかし、支援なしで実践を行うと不安が増大します。優れたコーチはチームを動機付けし、何が起きても成功し、新しいことをするのは簡単だということを解ってもらえるように示します。

パイロットプロジェクトの最も重要な要件は成功しているように見せることです。新しい働き方が計画通りの結果になった場合、パイロットプロジェクトは明らかに成功です。明らかではないのは、新しい働き方が計画通りでなかった場合も、そこから学ぶことができれば、パイロットプロジェクトは成功しているということです。

マネージャはコーチとして振る舞い、相対的に安全な環境をスタッフに提供する必要があります。スタッフは新しい経験から得られることには高い価値があるということを知らなければなりません。

InfoQ: あなたの考えでは、安全性とアジャイルは関連があるのでしょうか。企業がアジャイルへ転換するときに、安全性はどのような役割を果たしますか。

Hood: アジャイルに対する理解は千差万別です。ほとんどの人が理解しているのは、人に対する尊敬と無駄な仕事を避けることです。私はアジャイル宣言を振り返り、何が重要で、共通の理解があるかどうかについて考えます。詳細は割愛しますが。

安全さの必要性は要件の源泉を提供します。要件が確立されれば、残りは普通に開発するだけです。もし、安全さが特定のプロセスに従うことを要求するのなら、そのプロセスに従う必要があります。もちろん、人に対して尊敬をし、不要な仕事は避けます。安全さのマネージャが余裕を持って何らかのインプットを要求する場合は、人を尊敬し、不要な仕事を避ける必要があります。

アジャイルは計画や設計なしで働くことを意味しているのではありません。このような未熟で不正確な理解は安全さとかみ合いません。

反復的に働き、継続的にデリバリを行い、顧客と利害関係者を巻き込み、失敗から学ぶことはアジャイルを実践して安全さのゴールを達成するために価値があります。

InfoQ: もし企業がアジャイルの働き方を導入したい場合、どのような要件工学やマネジメントが実践できるでしょうか。

Hood: すべてです。プロセスに盲目的に従うことよりも価値ある人のほうが優れています。一歩ずつ仕事を進め、学習したことを踏まえて計画を修正します。意思決定に責任があるということに気づくように支援し、目標を達成することが重要です。

モデリングが役に立つのはどの目的を達成するかについて知るときです。つまり、モデリングによって達成しようしていることを確認するということです。例えば、モデリングは、

  • 理解したことを示す。
  • 一貫性をチェックします。
  • より理解しやすい方法を定義します。
  • シュミレートします。
  • 設計を作ります。
  • 要件を明らかにします。

モデリングするときに上記のどれを達成するつもりなのかを明確にする必要があります。

InfoQ: アジャイルに転換する時はあなたが言うような要件定義活動は捨てるべきでしょうか。

Hood: いいえ、要件とよばれるものを大量に作るために、要件定義活動は誤用されているということに注意する必要があります。企業の管理者自身が誰も読まないし、使わない要件の山の前で息を飲み、立ち止まってしまうときに、誤用されるのです。

変える必要があるのは、仕様の粒の大きさです。頻繁にプロトタイプとリリースを行えるようにするためにステップバイステップで仕事をする必要性があります。

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