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Pivotal が Big Data Suite をオープンソース化

原文(投稿日:2015/02/19)へのリンク

Pivotal社は、自身のBig Data Suite のコア・コンポーネントをオープンソース化することを決定するとともに、ビッグデータ用のオープンソースの普及促進および標準化のためのOpen Data Platformを発表した。

Pivotal社は、ビッグデータ市場では後発である。この市場の初期からのプレイヤーであるHortonWorksやCloudera、MapRよりも後に市場に参入した。 しかし今では、ビッグデータ業界における『分断化とベンダーロックイン』の問題に取り組むため、 Pivotal社は自社の Big Data Suite からいくつかの製品をオープンソースにすることを決意するに至ったのである。 その製品とは、並列処理型データウェアハウスの Greenplum Database、 ANSI準拠のSQLによるHadoop クエリエンジンである HAWQ、 分散型インメモリ NoSQLデータベースの GemFire である。

Pivotal社の製品マーケティング担当上級ディレクタのMichael Cucchi氏が、この件についての経緯と背景にある動機について、より詳細な内容を公開している。 Cucchi氏によれば、『Pivotal Big Data Suite の柔軟性』を顧客は気に入ってくれているるものの、『最近の顧客は、特にITインフラの領域では可能な限りオープンソース技術を取り入れようとしている』ので、彼らの購入の嗜好性は変化してしまった、とのこと。 結果として、Pivotal社は自身の Big Data Suite の核となるコンポーネントをオープンソース化することを決定し、またCucchi氏は全てのコンポーネントのオープンソース化する意図についても言及している。

Cucchi氏によると、ライセンス関連や、知的財産、そして製品管理に関する複雑な問題のせいで、オープンソース化の過程は『結構時間のかかる作業ステップ』の連続であったとのことで、幾つかの具体例を次のように語ってくれた。

詳細計画はいまだ仕上げの途中ですが、とりあえず我々は Pivotal GemFire, Pivotal HAWQ, そして Pivotal Greenplum Database を 年四回のペースでリリースと新規立ち上げを開始する予定です。 GemFire, Greeplum Database, そして HAWQのコードが、ビッグデータのコミュニティと協調していくために最もふさわしい体系となるように、今我々はその所有権の仕組みの設計を仕上げつつあります。 実際のリリースマイルストーンに近づくにつれて、我々は各プロダクトの進捗状況を更新していくつもりです。

Pivotal社は Open Data PlatformOpen Data Platform (ODP)も発表した。これは、Hortonworks, IBM, Infosys, GE, SASなど、15の企業が参加するもので、Big Data の世界のオープンソースの普及と標準化を行うものである。 ODPによってサポートされる最初のコンポーネントは、Ambari, HDFS, MapReduce, そして YARN であり、それはPivotal社がBig Data Suite のソースコードをODPに託そうとしているのと全く同様である。

同時に、Big Data Suite はいくつかのサービス(機能)とともに強化された。 それは、Operations Managerを活用した Clound Foundry 上へのスイートのデプロイ機能、そして Spring XD, Redis, および RabbitMQとの統合機能である。 Pivotal HDの次期バージョンでは、Apatch Sparkおよび『すべての利用可能なApacheプロジェクト群』との統合を目指している、とCucchi氏は語っている。

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