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DoGoマップを使った情報アーキテクチャ設計

原文(投稿日:2015/03/27)へのリンク

情報アーキテクチャ(IA)は,Webサイト設計の基本的側面のひとつである。情報アーキテクチャ設計の新たなメソッドであるDoGoマップが最近,UXコミュニティの中で議論の的になっている。Rob Keefer氏が提案したこのメソッドは,Webサイトあるいはシステムが詳細設計やプロトタイピングへと進む前にプランニングとテストを行う,ライトウェイトなメソッドの提供を目的としたものだ。
 
Keefer氏の説明によると,DoGoマップは,次のようなシナリオを前提として作られている。
  1. DoGoマップで生成するユーザシナリオを設定する。
  2. シナリオを完成するために使用されるWebサイト(あるいはシステム)の各ページのノードを作る。ノード構成がある程度安定するまで,このステップを繰り返す。
  3. ノード(つまりページ)毎に,以下の情報を持ったノード用のインデックスカードを作成する。
    • 名前: ノード(ページ)の説明ラベルで,通常は名詞。
    • リファレンス番号: 参照を目的としたユニークな番号。
    • 入力フィールド: “Do”セクションに記載されたアクションをサポートするためのフォームフィールド。
    • Do: ユーザがそのページで実行する(つまり“Do”)アクションで,通常は動詞-名詞文。
    • Go: そのページから移動する(つまり“Go”)隣接ページ。
  4. 共通する機能の記述には共通カードを使用するので,すべてのカードに同じフィールドやアクションを書く必要はない。
  5. すべてのカードをホワイトボードに貼り出して,それぞれの“Go”セクションで参照している先に線を描いて,カードをすべてつなぐ。
  6. ユーザーシナリオを実行して,システムの全体的な流れをテストする。問題や新しいアイデアが見つかれば,カードとフローを修正する。


図1: Webサイト内のノードを表すインデックスカードの例



図2: DoGoマップの例

 
IAにはある種のWebサイトにうまく対応できないという問題がある,とKeefer氏はInfoQに話している。
  • 統合性の低いサブサイトないしマイクロサイト。大学のウェブサイトはこの典型的な例だ。
  • サイト内の厳密な階層。 一部のサイトはまだ非常に階層化されているため,関連する情報を見つけるために階層を横断する必要がある。
  • サイト全体で一貫性のないラベルとナビゲーション。
Webサイトのサイトマップとフローチャートを視覚化するDoGoマップは,多数のドキュメントを必要とすることなく,UXデザイナと他のステークホルダとのコミュニケーションのための優れた基礎を提供する,とKeefer氏は述べている。さらには前述のような問題を認識し,Webサイトあるいはシステム全体のIAデザインに新たなアイデアを生み出すための,効果的な方法でもある。
 
何人かのUX開発者が,このメソッドを実際に使用した経験について報告している。DoGoマップの詳細については,UX MagazineUXPA Magazineに掲載された,Keefer氏の最初の記事を参照してほしい。
 
 

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