MicrosoftがAzure Service Fabric (ASF)を発表し、そのプレビューを公開した。これはマイクロサービスを作成、実行、管理するための、ランタイムおよびライフサイクルマネジメントツールを含むクラウドプラットフォームだ。ASFマイクロサービスは、AzureもしくはWindows Serverのプライベートクラウドおよびホステッドクラウド上のオンプレミスにデプロイできる。将来はLinuxもサポートされるようだ。
Microsoftによると、マイクロサービスはコンフィグレーションとデータを加えた小さなコード部品であり、独立してバージョニングされ、何千ものマシンを含んだクラスタにデプロイおよびスケールされ、きちんと定義されたプロトコルとインターフェイスを通してお互いに通信する。マイクロサービスは小さなチームによって、任意の言語とフレームワークを使って開発できる。ステートレスとステートフルの両方のマイクロサービスをサポートする。どちらのタイプも状態を持てるが、ステートレスの場合、状態は外部のストレージマシンに保持され、ステートフルの場合、サービス全体は状態とともにクラスタの別のノードに複製される。ASFには2つのプログラミングモデルがある。Reliable Servicesは、複数のサービスの状態に影響を及ぼすタスクを実行するためのAPIを提供する。Reliable Actorsは、Actorモデルを中心に構築されたアプリケーションのためのAPIを提供し、状態の独立した単位を使う。
Service Fabricは、Microsoftが内部的にAzureを動かすのに使っているプラットフォームで、Skype for Business、Azure SQL、Cortana、InTune、DocumentDBといったサービスで使われている。ASFにはマイクロサービスのためのオートメーション、オーケストレーション、耐久性、拡張性、監視、診断といった機能が組み込まれている。
開発には、Azure Fabric ServiceはVS 2015 RC、SDK、PowerShellが必要になる。詳しくは、Build 2015の最新のセッション「Microsoft Azure Service Fabric Architecture」とASFのドキュメントを参照しよう。