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共感駆動開発というコンセプトを紹介する。

| 作者: Savita Pahuja フォローする 2 人のフォロワー , 翻訳者 吉田 英人 フォローする 0 人のフォロワー 投稿日 2015年7月10日. 推定読書時間: 2 分 |

原文(投稿日:2015/06/20)へのリンク

プロフェッショナルスクラムトレーナで,SmoothAppsの創設者でもあるRavi Verma氏は,先日の自身のブログで,EDD(Empathy Driven Development, 共感駆動開発)というコンセプトを紹介した。氏の説明によると,EDDとは,影響を受けるステークホルダ(利害関係者)への共感に基づいてチームメンバの意思決定を行う,ソフトウェア開発のアプローチなのだという。

このアプローチは開発チームに対して,組織という制約の中で,ステークホルダと彼らを隔てる障壁を回避するために,創造的な自己組織化を行うことを求めます。

 

iRobotのシニア・プリンシパル・ソフトウェアエンジニアであるChris Svec氏は,自身のブログで,ソフトウェアエンジニアリングにおけるEDDを次のように定義する。

共感駆動開発とは,特にエンジニアが,よりよいソフトウェアエンジニアリング(およびその他のエンジニアリング)を行うための,個人的な試みです。

Vema氏はEDDを,スクラムを用いたアジャイルソフトウェアデリバリを補完するものだという。EDDはバックログ管理やバックログ詳細化,スプリント計画,日々のスクラムやスプリントのレビューといった,スクラムのアクティビティやイベントにおける鍵なのだ。そのEDDを実践する上で障害となるものを,氏はいくつか挙げている。

  • 開発チームが接触できないステークホルダ
  • ステークホルダのニーズに対する未検証の仮定
  • ステークホルダと開発チームの間に何層にもわたって存在する代理人
  • ステークホルダの代理人と開発チームの間の不信感
  • ステークホルダに対する不信感や無関心
  • ステークホルダと接触するための時間・資金の不足

Vema氏はEDDの最初のステップとして,ステークホルダの共感マップの利用を推奨する。氏が説明するプロセスは,

  1. フリップチャートとテープで枠を作る。
  2. 最初の列にすべてのステークホルダをポストイットで貼り出した上で検討し,ひとつのグループに絞り込む。
  3. 各ステークホルダを把握するための文章を,140文字以内でポストイットに記入する。例えば ...
    • アカウンタビリティ: どのような成果に責任を持つのか?
    • 最大の価値: ソフトウェアを使用してその成果を提供する上で,彼らが最も価値を置いているのは何か?
    • 最大の苦痛: ソフトウェアを使用してその成果を提供する上で,彼らが最も苦痛,あるいは不満に思うことは何か?

Vema氏は,ステークホルダの共感マップを使って,ステークホルダと関係を持つ上で必要な会話や未検証の仮定,アクションアイテムを導き出し,さまざまな行動と会話を行った結果,ステークホルダとの共感を向上できたという,自身の経験を語っている。

Chris Svec氏はEmbedded System Conference Boston 2015で,EDDについて講演した。講演の中で氏は,共感は新しいツールではない,と述べている。

エンジニアリングの世界において,共感は,新たなツールではありません。ユーザエクスペリエンスやデザインの世界では,エンドユーザや顧客の立場に自身を置くために,古くから使われてきたものです。私が試そうとしているのは,これをエンジニアリングチーム内に取り込むことで,お互いに,さらには将来の自分に対して,共感を持つということです。

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